関東ではすでに梅雨明けしたもようですが
ただいま、京都はすごい雨。
絶え間なくザアザアと降り注いでいます。
外は薄暗く、室内はじっとり…なんだか気分も沈みがち。
それに梅雨の時期はからだがむくんだり、お腹の調子が悪くなったりしませんか?
そういった症状は、からだの中の余分な湿気が原因かも。
東洋医学では、空気が湿気を含むように、私たちのからだの中にも湿気がたまって、体調に影響すると考えます。
自然現象と私たちのからだって、本当にリンクしているんですね。
むくみが気になるこの時期は、からだの余分な水を出す食事をいただきましょう。利尿作用のあるきゅうりやしそなどを取り入れて。
それから、消化のよい食べ物を心がけましょう。
「食欲がないから…」とついつい、麺類などを食べてしまいますが、麺はあまり噛まずに飲み込んでしまうので、麺よりも消化のよいご飯がおすすめ。
梅干しを添えると、しっかり唾液の分泌を促し、胃の働きが活発になります。
我が家では先月と先週、2度にわたって青梅をシロップに漬けこみました。
(写真の手前が先に漬けたもの、奥が先週漬けたもの。)
梅のさっぱりジュースは家族全員のお気に入りなので、梅ジュース作りは毎年欠かせない作業です。旬の最盛期に一度、青梅を漬け込むのですが、シーズンの終わりごろになると、赤くなりかけた梅が安く手に入るので、「もうちょっと漬け込もう」と買い足してしまいます。笑
買ってきた梅は、水につけてアク抜きし、洗って、乾かすために広げておくと…
梅の香りが部屋じゅうにふわ〜っと漂って、なんとも幸せな気分に♪
ヘタを取った青梅を、消毒した保存瓶に入れ、氷砂糖とともに漬け込みます。
1日に1回ゆすって保存し、2ヶ月〜半年ぐらいたてば飲み頃です。
上手に漬かるコツは、梅の水気をきちんと取ること、砂糖をしっかり入れること、瓶をゆすることでしょうか。冷暗所に保存することも気をつけましょう。
すっぱさが元気のもと。疲れや食欲増進に、梅。
現代栄養学的 梅の栄養は?
酸味には酢酸、リンゴ酸、乳酸などさまざまな種類がありますが、梅に含まれる酸っぱさの元は「クエン酸」。
クエン酸は疲労物質である乳酸を分解するので、疲労回復に効果的。
疲れている時に酸っぱいものがほしくなるのは、まさにからだが求めているんですね。
ほかにもクエン酸は食欲増進、利尿作用などに効果があります。
薬膳的な梅の薬効は?
五味 | 五性 |
酸 | 平 |
暑い夏、汗のかきすぎなどで失われたからだに、潤いをもたらしてくれる梅。
特に、のどの渇きを癒します。腸の働きをととのえる効果があるので、お腹をこわした時にもおすすめ。腸のはたらきがよくなると食欲も出るので、夏バテ対策にもうってつけです。
青梅を生食すると、中毒を起こす危険があります。梅干しや梅漬けなど、必ず加工してからいただきましょう。