先日、夏休みをいただいて沖縄に行ってきたKYOです。
沖縄には年に1度、ここ5年ほど通っています。
なかでも「やんばる」と呼ばれる本島の北部がとてもお気に入り。
山と川と海ばかりですが、それがとってもいいんです!
我が家はリゾートではなく、やんばるの自然を満喫するために沖縄へ行っています。笑
やっぱり島はいいですね!
Contents
もう一度あの味が食べたくて
昨年訪れ、とても印象深かった、今帰仁の「上間食堂」さん。
オーナーの上間さんは国際中医薬膳師の資格をお持ちで、
季節に合わせた薬膳ランチがいただける素敵なお店です。
上間さん手作りの薬膳ごはんが食べたくて、
今年も沖縄旅行中に寄せていただくことにしました!
↓昨年の記事はこちら。
https://www.natugoyomi.com/post-844/
上間食堂さんは、沖縄本島の今帰仁(なきじん)という場所にあります。
美ら海水族館から車で30分ほどでしょうか。
去年は迷ってしまい、お電話して場所を教えてもらったのですが
今年は迷わずすんなりたどり着くことができました!笑
私たちが到着した時には、外国人のグループがお店の中を様子見していました。
英語のメニューが店外に貼ってあったりと、海外の方にも人気があるようです。
この暖簾をくぐるのが懐かしく、うれしい!
お料理が来るまでお茶タイム
席について、シークァーサー入りのさっぱりしたお水をいただいて、ホッと一息つきます。
メニューは薬膳定食。
この日のメインは、白身魚の竜田揚げか、鶏の塩焼きのどちらかということで
大人は白味魚、子どもたちは鶏を選びました。
お料理が来る間に、体質別のお茶がいただけます。
鼻の横にでっかい吹き出物ができていた私は、
肌荒れが気になる人向きの「ぴかぴか」を迷わずチョイス。
主人はストレスが多いということで「やすらか」を。
息子は代謝を高めたい人向きの「すっきり」を選んでいました。
汗をかきまくりの小1なので、それ以上代謝を高める必要ないんですけどね。笑
お茶は、可愛らしいガラスと陶器の器に入ってやってきます。
陶器の方に茶葉が入っていて、しばらく置いてお茶を抽出したら、
ガラスのカップに引っ掛けて水切りできる仕組み。
「よくできてるな〜」と陶芸家の主人も感心。笑
「ぴかぴか」「すっきり」「やすらか」を飲み比べてみると、
それぞれ味が全然違っていてびっくり。どれも飲みやすくておいしくいただきました。
去年もメニューに書かれている薬膳コラムを読んだのですが、今年もしっかりお勉強。
湿邪のお話などは、去年よりよくわかるようになりました!
ちょっとは成長したなぁ。自画自賛。
今日の薬膳定食は?
お待ちかねの薬膳定食がやってきました〜!
↑こちらは白身魚の薬膳定食。
↑こちらは鶏の塩焼き薬膳定食です。
うーん、どっちもおいしそう♪
「夏ですので、体の熱をしっかり取りつつ、体を潤してくれる瓜や豆類を多く使っています」
と上間さんに説明していただきました。
もずくの入ったお汁や、小鉢。ひとつひとつがとてもおいしくて、
体にす〜っと入っていくような、そんなお味です。
素材を生かしながらとても繊細に調理されていて、滋味深いとはまさにこのこと!
もずくを寒天でかためた涼やかな一品は
つるんとした口当たりに、ごまみそのコクがおいしくて娘もお気に入りです。
美味しすぎるソースの秘密とは?
そしてメインの白身魚の竜田揚げ。
かかっているソースの元は、なんとスイカなんだそう!
皮の部分を使っているのかな?と思ったら、
ちゃんと赤いところを使っているそうで、色がほんのり赤いのです。
このソースがとってもおいしくて「お膳の影の主役」といっても過言ではありません。
竜田揚げのサクッとした食感にとろ〜りからんで、
白味魚の優しい味わい、ソースのほんのり酸味と甘みが口いっぱいに広がります。
揚げ物なのに、全く油っぽくないのは、このスイカソースのおかげでしょうか。
↓後ほど、上間さんから油っぽくない理由を教えていただきました!
たとえその瞬間は美味しく感じても酸化した油で脾胃が疲れては消化、吸収、生成等が出来ませんので夏(長夏)は特に意識してます。
薬膳的なスイカの作用
- 体の熱を冷ます清熱類。
- 渇きを止め、利尿作用がある。
- 寒い季節や冷え性の場合は食べ過ぎに注意。
- 中国では、スイカのタネを炒って香りをつけたものが腸の働きに良いと食される。
よくみると、島らっきょうとパインも竜田揚げに入っていました!
サクッとした食感、甘酸っぱい味わいで、揚げ物のアクセント的存在です。
デザートまで手作り
「ゴーヤは食べられないでしょう?」と、お膳に入っているゴーヤの和え物の代わりに、
子供たちに黒ごまのデザートを出していただきました!
これもとってもおいしい…なめらかな舌触りと黒ごまの風味がいいんです。
(子供のを奪って味見させてもらいました笑)
ちなみに、このスイーツは上間食堂のお隣の酒屋さんでも販売されていました!
甘酸っぱいスイカのお漬物も残さず食べて、ご飯もしっかり完食♪
…と、さらにデザートのサービスをいただいてしまいました!
フルーツの盛り合わせ with 玉ねぎのソース!
玉ねぎ!?と家族みんなでびっくり。
確かに玉ねぎの風味がするのですが、意外にマッチしていて違和感なし。
むしろいいハーモニーを生み出しています。
グラスの中にいろんなフルーツが盛り合わせてあり、
最後までとてもおいしくいただきました♪
ごちそうさまでした
上間食堂さんの薬膳定食は、食べた後の満足感や体のすっきり感、充実感が本当に違うんです。
「あーおいしかった!」と体が喜んでいるような、そんな気分になれます。
京都での料理の経験・薬膳の知識を持ち、沖縄の素材のことを知り尽くした上間さんならではのお料理。ひとつひとつが繊細で、心のこもったお膳です。
沖縄を訪れた際には、足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
- 上間食堂 〜薬膳〜
- 905-0428 沖縄県 国頭郡今帰仁村字今泊170番地
- ランチのみの営業(営業日・予約は電話でお問い合わせください)
- 0980-43-6903
- Instagram @nakijin_uema_shokudo
- Facebook ページ 上間食堂 〜薬膳〜