通信の薬膳資格、どれにしようか迷ってしまいますよね(私もそうでした!)別の資格を取った私ですが、ずっと「和漢膳」が学べると評判の「薬膳マイスター養成講座」が気になっていたので、あえて今、取り組んでみることにしました。国際薬膳師を取った後だからこそ分かる特徴をまとめたいと思います。
薬膳マイスター養成講座の概要
企画会社/監修 | がくぶん/板倉啓子先生 |
取得できる資格 | 「和漢薬膳師」 資格の認定には別途申請が必要(有料) |
期間の目安 | 4ヶ月〈6ヶ月無料延長可能〉 メール、FAX、郵送で専任講師が指導 |
提出課題 | 添削課題全4回 |
教材内容 | テキスト1〜4、和漢膳レシピ集、DVD2巻、課題問題集、質問用紙、オリジナルカレー粉 |
価格 | 38,700円(一括)、12回分割の場合 月々3,400円 |
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Contents
教材について
板倉啓子先生が監修
薬膳マイスター養成講座の監修は、板倉啓子先生です。板倉先生は日本で初めて、薬膳コースが学べる「板倉料理学院」を富山県に開校。テレビ出演などのほか、飲食のプロデュース業など幅広く活躍している先生です。
テキストがわかりやすい
板倉先生が監修したテキストが4冊と、レシピ集が1冊、そして提出課題が1冊です。テキストは1冊1冊が厚すぎず、テーマごとに別れていて、1冊ずつ学習していく仕組みです。それぞれわかりやすく書いてあるので、飽きずに読みやすいのがマル。
- テキスト1…薬膳(和漢膳)とは
- テキスト2…食材と生薬について
- テキスト3…体質の見方と季節の薬膳
- テキスト4…目的別薬膳
薬膳を学ぶにあたって避けて通れない「陰陽五行論」「気血水理論」などにももちろん触れていますが、まったく薬膳の知識がない人でも比較的わかりやすいように、教科書的ではないわかりやすい文章でサラッと書かれています。逆に言うとそこまで深くは勉強しないということですが、初心者にとっては難しすぎないので安心ですね。
テキスト3では自分の体質を調べるページがあるのも嬉しいポイント。テキスト4の目的別薬膳では、「ダイエット」や「風邪」といった具体的な症状について解説してあり、自分が気になるところを探して読むことができます。
お料理教室のようなDVD
DVDは2本仕立て。理論編とレシピ編に分かれています。監修の板倉先生はふだん料理教室を主催しトークショーや講演などで慣れているとのことで、とてもお話が上手。まるでテレビのお料理番組を見ているような動画で楽しく学べます。和漢食材(生薬)の解説もあるので、和漢食材を使ってみたい人にはぴったりです。
課題と試験は難しくない
課題は4回。テキスト1冊につき課題があります。選択式とマルバツ式で問題数も少なく、テキストをきちんと読めばわかるので、難易度は高くないと思いました(あくまで私の感想です)。わからないことは質問用紙、FAX、メールで質問できます。
添削課題をすべてクリアすると、最後に修了認定試験を受けます。こちらは、添削問題と同レベルの難易度です。全部で5回の課題をクリアすると、薬膳マイスター養成講座修了となります。
講座の特徴、他講座との違いについて
日本人に合わせた「和漢膳」
薬膳マイスター養成講座の考え方の元になっているのが「和漢膳」です。和漢膳とは、「薬膳を知らない人が多いのは、そもそも『薬膳』という言葉でおいしくないと思ってしまうからでは…」という板倉先生の思いから生まれた、新しい薬膳の名称です。板倉先生いわく、「基本は同じ中医学。でも世界一の長寿国である日本の料理の知恵を取り入れ、日本人の体と味覚に合うようアレンジしている」とのこと。
例えば「柚子のクリームソーススパゲティ」は、スパゲティという馴染み深いレシピですが、「和漢食材の玫瑰花や柚子を使って気をめぐらせ、キャベツで体をあたため、ストレスに対する効果を生む」という考え方で提案されています。
レシピの特徴
レシピの特徴はズバリ、「日本人になじみやすいお料理に和漢食材を取り入れて、美味しく食べられること」です。
レシピ集に載っているメニューはパスタやポテトサラダ、プリン、けんちん汁などなど、いずれも食べやすいものばかり。またここがポイントですが、それぞれのレシピには必ずひとつ、大棗(なつめ)、枸杞子(クコの実)などの和漢食材(生薬)が取り入れられています。手に入らない場合は生薬を省いて作っても大丈夫。ただ、栄養価の高い和漢食材をトッピングすることでより効果が高まる、という考え方のもとにレシピが作られています。
さらにマヨネーズ、インスタントコーヒー、コンデンスミルク、コチュジャンといった食材も使われているので、いつものレシピのように気軽に作れます。
薬膳とは思えないおいしさでありながら、和漢食材をトッピングしてより健康的にというのが「和漢膳」。「いい意味で薬膳らしくないおいしいレシピに、味と健康のプラス要素として和漢食材を使っている」と感じました。
和漢食材は通販もできる
和漢食材といっても難しいものばかりではなく、スーパーで手に入る「しそ」や「長芋」も和漢食材として使われているので安心。少し手に入りにくいものは受講生限定「薬膳食材」の通信販売が利用できます。教材には「受講生限定通信販売」の案内が同封されています。
その他の特徴
食材の解説に栄養学の知識を取り入れているのが特徴です。例えば牛肉の場合、「アミノ酸スコアが100に近い良質のタンパク質、ビタミンB2が含まれている」というように書かれています。現代の栄養学や最新の医学も取り入れた和漢膳は、他の薬膳学校にはない講義内容と好評だそうです。
「益気補脾、養血強壮」の意味がわからなくても、ビタミンB2なら何となくわかるという人も多いはずですよね。伝統的な薬膳の知識としては物足りないかもしれませんが、「薬膳の知識だけでなく栄養学と融合した内容が知りたい」という人にはぴったりですね。
↓逆に、伝統的な中医学の理論を詳しく知りたい人なら、ユーキャンの薬膳コーディネーターがおすすめです。
気になったこと
テキストを読んでいて気になったのは、中医学理論とレシピの関係が少しわかりづらかったこと。「○○の症状にはこの食材を使うと良い」という説明に対して、なぜそのレシピになったのか、という組み立ての部分の説明がもう少しあればもっと良いなと思いました。
ただ、薬膳マイスター養成講座は「わかりやすさ」に重点をおいているそうなので、理論とレシピの関係は上位資格になってから学ぶのかもしれません(上位資格は受けていないので未確認ですみません)。
和漢膳カレー付き
教材には板倉先生オリジナルの「富山和漢膳カレー」が付いています。ナルコユリ、ナツメ、クコの実、陳皮など6種類の和漢食材をブレンドしたスパイスカレーの素です。ナルコユリ(黄精)やクコの実の効能に合わせて、白きくらげや鶏レバーを使ったカレーを作ってみました。
トマト缶を使ったので、カレー粉を入れるだけでグッと美味しく仕上がりました!さわやかな風味があってとてもおいしかったです♪
資格について
上位資格も目指せる
通信薬膳講座の場合、上位資格が用意されているところを選ぶのがおすすめです。「もっと学びたい!」と思った時に上位資格があれば、それまでの学びがムダにならないからです。その点、薬膳マイスター養成講座は安心。一般社団法人和漢薬膳食医学会の和漢薬膳食医2級、1級、特級と学びをすすめることができ、技術力、実践力を身につけられます。
修了証は別途申請
受講を修了すると、がくぶんが認定する「薬膳マイスター養成講座修了証」が申請できます。また修了認定試験で70点以上を取れば、和漢薬膳食医学会による「和漢薬膳師認定証」が申請できます。
- ●薬膳マイスター養成講座修了証…交付料3,000円+事務手数料400円
- ●和漢薬膳師認定料証…認定料および交付料8,000円+事務手数料400円
認定証の発行は任意ですが、自己PRに役立てる人が多いようです。必要であれば申請してくださいね。
薬膳マイスターにぴったりな人とは?
私が実際に薬膳マイスター養成講座の教材に取り組んでみて感じたことは、「まずは薬膳を作ってみること、和漢食材を取り入れてみること」「おいしく食べられること」に力点がおかれているなということです。それは板倉先生が料理学校の先生であることも大きな理由の一つではないでしょうか。実際にレシピは、板倉先生が何回も試行錯誤を重ねて考案したものばかりだそうです。
薬膳マイスター養成講座はこんな人にぴったり
- 家族や周りの人に喜んでもらえるおいしい料理を作りたい人
- 体に良い和漢食材を取り入れてみたい人
- 伝統的な薬膳知識だけでなく、栄養学の知識も取り入れた薬膳を学びたい人
- 理論はもちろん、よりおいしさを重視したい人
- 飲食店のレシピ考案などに役立てたい人
実際に教材に取り組んでみて、こういった人に合うのではと感じました。まずは資料請求でじっくり検討してみてくださいね。
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