日本中医食養学会で取得できる薬膳資格は?

この記事をシェア!


日本での薬膳の普及に力を入れている「日本中医食養学会」
学会で取れる薬膳の資格についてまとめました。

KYO
日本中医食養学会は
日本中医学院(旧 北京中医薬大学日本校)内にあります。

「日本中医食養学会」とは?

日本中医学院(旧 北京中医薬大学日本校)内にある日本中医食養学会。

中医学理論にもとづく薬膳の普及、講師育成、薬膳の研究、会員機関同士の交流など、薬膳の発展のための活動を行なっている学会です。

日本中医食養学会で取れる資格は?

学会が主催する資格として、以下の3つを取得できます。

  • 薬膳アドバイザー
  • 中医薬膳指導員
  • 中医薬膳調理師

学会の資格からステップアップして、中国中医薬研究促進会が認定する国際資格としては以下の二つがあります。

  • 国際中医薬膳師
  • 国際薬膳調理師

◎ 中国中医薬研究促進会は、中国伝統医学に関する最も権威ある学術研究団体です。
◎ Any協会のカリキュラムからも、国際薬膳調理師を目指すことができます。

https://www.natugoyomi.com/post-543/

日本中医食養学会での資格取得イメージ

薬膳アドバイザー、中医薬膳指導員、中医薬膳調理師の講座、認定試験は学会の主催。
国際中医薬膳師・国際薬膳調理師の講座、試験は日本中医学院が主催となります。

◎薬膳アドバイザーとは

基礎的な薬膳知識を身につけたことを証明する資格。
飲食店経営や就職活動などに役立てる人が多いようです。

◎中医薬膳指導員とは

中医学の基礎理論、理論に基づく中医営養学、基本的な弁証施膳まで行えることを証明する資格。

◎国際中医薬膳師とは

中国の公認資格で、薬膳の国際資格。

学会ではどんな講座が受けられる?通信講座はある?

学会が直接主催するのは「初級講座」と
単発で行われる「公開講座」です。

それ以外の講座は、学会の認可する教育施設で受けることになります。
そこで一定の薬膳の講習を受ければ、上位資格の受験資格も得ることができます。
初級講座には通信制度はありませんが、東京カルチャーセンターの通信講座を修了してから学会認可の教育施設で学習することもできます。

資格取得までの流れ | 日本中医食養学会
「薬膳初級講座」からスタートし『中医薬膳指導員®・調理師』の資格を取得した後、国際中医薬膳師基礎コース・上級コースを修得すると『国際中医薬膳師』の受験資格が与えられます。

学会が主催する「初級講座」の内容は?

学会が主催する初級講座では、
中医学の基礎知識、薬膳の組み立て方、弁証施膳、実習までわかりやすく学べます。
毎年5月〜翌年1月まで、全13回の講座となっています。
隔週木曜日に東京都文京区の日本中医学院にて開催されます。

この講座を受けると
◎無試験で薬膳アドバイザーの申請資格(認定書発行料別途)
◎中医薬膳指導員・中医薬膳調理師の認定試験受験資格(受験料別途)

が取得できます。

カリキュラム一例
中医学哲学の基本・病因病機・八網弁証・中薬学・営養学・調理実習など

受講費用
188,384円(入学金5,000円 受講料162,500円+税、テキスト7,300円+税)

◎それぞれにかかる金額

薬膳アドバイザー受講料(学会主催のもの)
188,384円
試験料 なし
認定証発行料40,000円+税
中医薬膳指導員
中医薬膳調理師
受験料 120,000円+税
(試験・対策ゼミ・問題集・認定証書含む)
国際中医薬膳師学会の講習(30時間)
120,000円+税
日本中医学院の講習(30時間)
120,000円+税
別途
国際薬膳調理師学会の講習(30時間)
120,000円+税
日本中医学院の講習(10時間)
40,000円+税
別途

◎国際中医薬膳師と国際薬膳調理師は、学会の講習と日本中医学院、両方の講習を受ける必要があります。
◎価格の変更がある場合がありますので、必ず学会にお問い合わせください。


初級講座から国際中医薬膳師までめざすと、

受験料も合わせおおよそ70万円くらいになります。

他の機関が認定する資格との違いは?

日本中医食養学会は日本中医学院(旧・国立北京中医薬大学日本校)の中にあることからもわかるように、日本での薬膳普及のプロフェッショナルとして権威ある学会です。学会主催の初級講座は約40時間以上のカリキュラムが組まれており、しっかりとした知識を身につけることができます。
学会が主催する初級講座や単発の講座は主に東京で開催されますが、学会に登録している全国の教育施設で受講したり受験することができます。

東京カルチャーセンターの資格が役立つ裏技!

東京カルチャーセンターの通信講座修了後に取得できる「薬膳アドバイザー」と、日本中医食養学会が認定する「薬膳アドバイザー」は、名称こそ同じですが、発行元が異なるので別の資格です。

ですが、東京カルチャーセンターの講座は日本中医食養学会と提携しているため、「薬膳アドバイザー」の修了証を取得し、さらに規定の講習を受けると、中医薬膳指導員を受験することができます。

  • 薬膳アドバイザー通信講座修了書取得(東京カルチャーセンター)
  • 学会登録の教育機関で40時間以上の講習を履修
  • 規定の会場で受験
  • 合格
  • 中医薬膳指導員 資格取得
  • 学会主催の30時間の講習を履修
  • 日本中医学院主催の30時間の講習を履修
  • 日本中医学院で受験
  • 合格
  • 国際中医薬膳師 資格取得

まずは東京カルチャーセンターの薬膳アドバイザー通信講座を受けてみて、もう少し勉強したいな…という気持ちになったら、上位資格を狙ってみるのもいいのではないでしょうか。一度とった資格が無駄にならず役立つのは、嬉しいですね。

まとめ

日本中医食養学会で学ぶことは、多くの資格につながっていくのが魅力。
通信講座はなく、初級講座以外は別機関で学ぶ必要がありますが、条件さえ合えば、しっかりと勉強できるシステムです。

KYO
奥深い薬膳知識を得られそうです!
(Visited 3,167 times, 2 visits today)