薬膳ランチで気になった「琉球山椒」を探して。

この記事をシェア!

早くも9月に突入しましたね〜!

KYO
猛暑も落ち着くかな?

沖縄で気になったもの

夏休みに、家族で沖縄へ行って来たKYOです。
前回は旅行中に訪れた上間食堂さんの薬膳ランチのことを書きました。

https://www.natugoyomi.com/post-844/

暑い時季に体の熱を取る涼やかランチ…とってもおいしかった♪
その中で、気になったものがありました。

これです。

お肉の上にちょこんとのった、葉っぱ。山椒の沖縄版、琉球山椒です。

琉球山椒に心掴まれた!

山椒なんてそんなに珍しいもんじゃありません。本土にもあります。何なら、我が家の庭にも勝手に生えちゃってます。

↑京都の我が家に勝手に生えている山椒。

でもなぜか「琉球山椒」に心掴まれた私。ランチをいただいている時から「生えているところを見たいっ!」と密かに思っていました。

上間さんに教えていただいたのですが、どこに生えているのやら。
なにせ、ただの旅行者ですから、探すアテもありません。ですがひとつだけ、心当たりがありました。

それは、いつもお世話になっている、やんばるの宿。
な〜んにもない大自然の宿なのですが、そこのお庭がまた、大自然。ジャングル並みにいろいろな植物が生えているのです。そこなら琉球山椒が生えているかもしれない!と思い、宿で聞いてみることにしました。

ちなみに、宿のお庭にはヤドカリやキノボリトカゲなどがいるので、子どもたちが大喜び。

↑まるでイグアナのようなキノボリトカゲ。これが庭の木にいるなんて、初めて見たときは本当にびっくりしました。沖縄の子供たちにとっては、これがトカゲのデフォルトイメージだとか…。マジか…。

宿のお庭に果たして琉球山椒はあるのか?

さて、宿に到着し、善は急げとさっそく奥さんに尋ねてみることにしました。
「こちらに琉球山椒って生えてませんか?」

すると奧さん
「琉球山椒?…??」
少し考えてから

「あっ!わかった!イワザンショウね!」

奥さんが最初わからなかったのは、琉球山椒、イワザンショウ、ヒレザンショウなど、いろいろな呼び名があるからのようです。

「庭に植えていたんだけどね、土が合わなかったみたいで。今はないの。アレはね、岩場が好きなのよ。だからイワザンショウっていうの」

庭に植えた琉球山椒は枯れてしまったけれど、近くに自生している木があるということ。「ぜひ教えてください!」と、連れて行ってもらうことにしました。

低木どころの大きさではなかった…

「見たい?うん、すぐそこにありますよ」とのことで、奥さんの後をついて行くと…
宿のお庭からすぐの海辺に近いところに、ありました!

デカッ!すごく大きな木です!ちょっと他の木と混在してますが…


自生している木なので、ここまで大きくなっちゃった、とのこと。
調べると常緑低木らしいのですが、ゆうに2mぐらいはあったような…。(それは低木になるんでしょうか?)大きくて写真に入りきってない!笑

美しい木なので盆栽として育てることも多いのだとか!

葉っぱを食べてみた

かなり葉っぱが大きくかたくなっていましたが、若芽のところを少しとって、口に入れようとすると…

「ピリピリするよっ!気をつけて!!」と奥さん。

思い切ってパクッと入れてみると確かに、あとから舌にピリピリとした刺激が伝わります。ほんのりした香りも広がります。

「夏だから、だいぶ葉っぱがかたくなってるわね。
私は春先にちょっと葉を料理に使ったりするわね〜。
本土では山椒の実を佃煮にしたりするじゃない?あれを作りたくてね。
でも、このイワザンショウの実はすっごく辛いのよ!ピリピリするから、使えないのよね〜」
と奥さん。

私の住む京都では「じゃこと山椒の炊いたん(ちりめん山椒)」が初夏の定番。
山椒の実をたっぷり使うんですけど、そんな使い方は、琉球山椒ではちょっと難しいようです。

ちなみに、琉球山椒を教えてくださった上間食堂さんでは夏前までお魚のソースやちりめん山椒として出しておられたそうです。山椒の実の仕込み、保存も本土産とは違う方法でされているとのこと。要取材ですね。

8月の時点で、琉球山椒、まったく実はありませんでした!

山椒って体にどういいの?

山椒って食べるとピリピリ。あのピリピリが胃腸を温めて働きをよくして、水分代謝にも一役買ってくれます。

京都で「じゃこと山椒の炊いたん」を食べるのは、
盆地だから夏はとにかく暑い!湿度が高い!
→体の中もじめじめ…
→そんな時に山椒を食べて余分な水分すっきり!

という効果があったんですね。すばらしい知恵!

同じように盆地で湿度が高い中国の四川省の名物料理は、
山椒をたっぷり使った坦々麺や麻婆豆腐。
やっぱり、山椒を食べて、お腹も水分もすっきり!
ということなのかもしれませんね。

私もむくみが気になる時は、山椒ですっきりしたいと思います♪

  • 【山椒】
  • 五性 温(熱)
  • 五味 辛
  • 帰経 肺、腎、脾、胃
  • 働き お腹の冷え、食欲不振、肉や魚の臭み消しなど
KYO
山椒料理…
来年の春にトライしようかな!?
(Visited 3,890 times, 1 visits today)

コメント

  1. 日浦 保 より:

    突然すみません。
    内地から やんばる に移住して15年目です。
    近くまで旅行?で来られてるみたいですね。
    実は、沖縄山椒を探しているのですがなかなか難しいですね

    • キョウ より:

      こんにちは!やんばるにお住まいなのですね!私は旅行で行くだけですので、あまり詳しくはありませんが、たまたま泊まった宿のお庭にはありました。珍しいものなのですね…!驚きました。