薬膳らしい食材のひとつといえば、「なつめ」ですよね!私も薬膳を学び出してから、なつめを食べたり買ったり、日々に取り入れるようになりました。今日はおすすめの取り入れ方を簡単にご紹介します♪
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なつめの効能
「一日3個のなつめは医者いらず」「東洋のスーパーフード」ともいわれる、なつめ。薬膳では特に女性にうれしい食薬とされています。
- ◆なつめ
- 五気六味:温性、甘味
- はたらき:胃腸の気力をつける、血を補い情緒を安心させる、心血の不足、貧血、出血、顔色の悪化、イライラ対策など
それでは、効果的な取り入れ方を見ていきましょう!
しょうがとなつめのお茶
とってもかんたん。しょうが+なつめのお茶です。お湯としょうがの相乗効果で、体の芯からポカポカあたたまります。少しはちみつを入れてもおいしい♪
◆しょうがとなつめのお茶の作り方
鍋に水2カップ、半分に切ったなつめ3個を10分ほど煮出し、すりおろししょうが適量を入れていただきます。
この取り入れ方の
ポイントは?
実はこのレシピ、薬膳の元祖とよばれる「桂枝湯」のいちばん簡単なバージョンです。
桂枝湯は風邪に使われる漢方薬で、効き目が穏やかなので、体力がない人によい処方だと言われています。
しょうがが寒さを取り除き、なつめが気血を補い、両方合わせることで気血のバランスを調和させるので、風邪をひきやすい人、体力がない人におすすめ。また、胃腸の調子をととのえて、美容によいともいわれています。毎日午前中に飲むと気力アップになりそうです♪
桂枝湯を飲んだ後にお粥を食べると良いと言われますが、風邪っぽいときに、なつめ+しょうがをおかゆに入れて炊くのもおすすめです。
消化吸収力を高めるなつめですが、皮がかたいのでそのまま食べるとお腹が張る人もいます。(私もお腹が張ります…)お茶にすることで、なつめの成分を無理なくいただくことができます。煮出すとなつめがやわらかくなるので、皮だけ残して実だけ食べるようにするとお腹にも優しいですよ♪
なつめと鶏肉の煮物
なつめはおかずに使いにくいイメージですが、いつもの煮物に加えてみました。ほんのり甘みが加わっておいしいです♪
◆なつめと鶏肉の煮物の作り方
鶏肉、いんげん豆、とうもろこし、なつめを煮て、しょうゆとみりんなどで味付けします。
この取り入れ方の
ポイントは?
こちらは、漢方薬の「四君子湯シクンシトウ」をモデルにした薬膳で、具材の組み合わせがポイント!人参(オタネニンジン)→鶏肉、白朮→インゲン豆、茯苓ブクリョウ→とうもろこし、甘草→なつめに置き換えて作っています。(薬膳は漢方薬と同じく、食材の組み合わせが大切です!)
四君子湯は胃腸の消化力が弱く、顔色が悪い、体がだるい、軟便などの症状がある人に使われる漢方薬。この煮物も同じく、胃腸の元気がないな〜という人におすすめです。
その他の食べ方
◆皮付きピーナツとなつめのスープ
薬膳でピーナッツとなつめは「血を増やすコンビ」としておなじみ。皮付きのピーナツ、なつめ、黒砂糖を煮たスープはデザート感覚で食べられ、気血を補います。ピーナツの皮は血を補う効果が高いので、ぜひ皮付きのものを使ってくださいね。
◆なつめのぜんざい風
胃が冷えて痛む時におすすめなのが、細かく切ったお餅になつめを加えて煮た、ぜんざい風の一品。胃腸に気力をつけて体の中からあたためます。
ほかにもこんな使い方がおすすめ!
- ✔お米を炊く時に一緒になつめを2〜3粒加える
- ✔麦茶を煮出す時になつめを1粒加える
- ✔骨つき鶏肉を煮る時になつめを加えてかんたんサムゲタン風に
なつめを始め、血を補う効能がある食材は女性にうれしい反面、湿が多く、もたれやすいという特徴があります。胃腸が弱めの人はお腹の調子を見ながら取り入れてくださいね。健康な人なら1日3粒が目安です。
近くのスーパーになつめが売っていない!という場合はネットでどうぞ♪