こんにちは!キョウです。
…と、中学生の娘ちゃん。
肌荒れや体重が気になるお年頃。体に悪いとわかっていても、甘いものってなかなかやめられないですよね。そこで今回は甘味について、そして薬膳視点から選ぶ間食おやつをご紹介したいと思います!
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いい甘味、いらない甘味
薬膳の「甘味」とは
薬膳でいう「甘味」は自然の甘味のこと。砂糖をはじめ米や小麦、芋類、豆類、肉類などに含まれます。作用は「痛みを和らげ、緊張をほぐし、体をおだやかに養う」。自然の甘味は適度に摂る分には決して悪いものではなく、むしろ体を元気にするのに欠かせません。
薬膳から見た「避けたいもの」
薬膳には体質に合っていない場合を除いて「これは食べたらダメ!」というような強い縛りはほとんどないのですが、「量を多くとらない方がいい」ものもあります。それがこちら。
- ✔生物・冷たいもの
- ✔辛いもの
- ✔飲酒
- ✔肥甘厚味
最後の肥甘厚味(ひかんこうみ)は、脂もの、甘いもの、味の濃いものという意味。肥甘厚味を摂りすぎると、胃腸を傷めて体に湿(余分な水分)や熱が生まれ、健康に影響が出やすくなります。いい面もある甘味ですが、とりすぎは害になるということ。
また女性は甘いもの(特に人工の甘味)をとりすぎると胃腸を傷め、瘀血(血の滞り)がたまりやすくなり、性機能などに影響しやすいといわれています。
栄養学から見た「避けたいもの」
ペットボトル症候群という言葉があるように、糖分のとりすぎは現代人にとって大きな問題。中でも気をつけたいのが、清涼飲料水や市販のお菓子に広く使われている人工甘味料、精製糖(真っ白い砂糖)の入っているものです。
自然の甘みを1とすると人工の甘みは5〜10倍ともいわれ、腸内細菌のバランスの崩れや血糖値の乱降下を招きやすくなります。これらはいくら食べても満腹感・満足感がなく「果糖中毒」を引き起こすので、海外では規制がかかっているほどです。
自然の甘味を活かしたおやつ
いい面も悪い面もある「甘味」。でも心の養生として、甘いものを楽しみたいですよね。
- ✔️自然の素材に近い甘味を選ぶ
- ✔️食べる量に気を付ける
このふたつを守れば甘味を楽しむこともアリ。
ここからは、薬膳視点でおすすめの甘味、そして私が取り入れている甘味をご紹介します。
プリン&杏仁豆腐
プリンって手作りするとわかるのですが、卵、砂糖、牛乳と材料がすごくシンプル。素材そのものの効能が生かされていて、薬膳的に見ると体にうるおいや安心感をもたらします。
杏仁豆腐も、牛乳と砂糖、杏仁、ゼラチンと材料がシンプルです。杏仁は咳止めの生薬としても知られています。もともとは杏仁をおいしく食べるために考案されたのが杏仁豆腐なんだとか!特に乾燥しがちな秋におすすめです。
プリンや杏仁豆腐はシンプルな材料を生かすために手作りするのが一番ですが、市販のものを選ぶ場合はなるべく生クリームや人工甘味料、添加物が入っていないものを選ぶといいですね。
デーツ
こちらは、友達に教えてもらった業務スーパーに置いてあるデーツとデーツバーです。デーツは別名なつめやし。薬膳でおなじみのなつめとは別物ですが、古くから西アジアを中心に砂漠の民の栄養源として、また薬としても使われてきた果実です。
ご存じの方も多いと思いますが、デーツは素材そのものの豊かな甘さが特徴。乾燥デーツは砂糖不使用でも濃厚な甘さで、少量でもスイーツのような満足感があります。
デーツバーは、ココア入りでねっとりとした食感、まるでチョコレートバー!普通にお菓子を食べている感覚でした。私はココア味を買いましたが、他にもいろいろな味があるので、お店でチェックしてみてください。
旬のフルーツ
白砂糖たっぷりのお菓子よりも、ビタミンやミネラルが豊富なフルーツを。薬膳的な作用から選べば食養生にも役立ちます。
- ✔️熱っぽくてイライラ→メロン、すいか
- ✔️便秘気味→パイナップル、いちじく
- ✔️肌の乾燥、ツヤがない→ぶどう、ブルーベリー、いちごなどのベリー類
- ✔️ストレスフル、末端が冷える→柑橘類
- ✔️肉食が多い→キウイ、パイナップル
- ✔️冷えや疲れが気になる→桃、さくらんぼ
生のフルーツ以外に、油脂や砂糖などを使っていないドライフルーツもおすすめ。甘さがあるので満足感があり、食物繊維も豊富です。ただしフルーツも食べすぎると糖分過多になりますので、適量をどうぞ。
ナッツ類
薬膳で「大きな木になるパワーが秘められている」とされるナッツ。毎日片手に一握り分のナッツを食べると、若さを保ち、腎精(生命力)チャージになると考えます。おすすめのナッツは健脳効果があるくるみ。(ふだんからのぼせ・ほてりやすい人、下痢気味の人は控えてください)
最近は数種類のナッツを組み合わせて小分けにしたものがあるので、便利ですね。
写真はカルディオリジナルのナッツ。こちらは栄養的に黄金比率になっているそうで、くるみ、アーモンド、ヘーゼルナッツのほかにパンプキンシードとクコの実が入っています。
芋類やかぼちゃ
自然の甘味、かつ満腹感があるのが芋やかぼちゃ類。薬膳でこれらは体にエネルギーをもたらし、胃腸の余分な湿気を取り除いて胃腸を元気にします。
私が昔、ダイエットでお菓子の代わりによく食べていたのが「かぼちゃのレンチンはちみつがけ」。かぼちゃは甘味がある上に食べ応えがあり、とても満足感があります。
- かぼちゃのレンチンはちみつがけ
- かぼちゃは洗って切り、水けがついたまま耐熱皿に入れる。ラップをふんわりかけて火が通るまで電子レンジで加熱。
- お好みではちみつをかけて完成。レモンがあるとさらに◎。香りで消化を助けます。
娘ちゃんもお気に入り。お菓子をやめて、自分でレンチンかぼちゃを作っています。娘ちゃんはアレルギー気味。甘いものや添加物が多く入っているものを食べると、てきめんに肌に出るんです。それを自覚しているので「食べるものは大切」と感じているようです。
薬膳食材でおやつ
なつめ
せっかく薬膳を学んでいるのだから、おやつも薬膳食材で!ということで、代表格はやっぱり「なつめ」。そのまま食べてもおいしいのですが、薬膳女子に大人気(?)なのが「なつめのくるみサンド」。ほんのり甘いなつめと、くるみのカリカリ食感がたまりません!
見た目からしておいしそう…!ちなみに、ネットで「デーツのくるみサンド」も発見しました!いろいろあるんですね。
山査子
そしておなじみ、山査子スティック。そのまま食べても甘酸っぱくておいしい♪お茶請けとしてはもちろん、お肉を食べ過ぎてしまった…という時にも役立ちます。写真のものはカルディで購入。常備しておくと手軽に食べられていいですよね。
ちなみに山査子スティックは溶けるんです(ちょっと時間はかかりますが)。お肉料理のソースとして使ったり、お茶にしたりと意外といろいろ使えます。私はお肉を煮込む時に一緒に入れています。ほどよく酸味が加わってさっぱりしますよ♪
まとめ
みなさんどれぐらい実践していたでしょうか?あらためて甘味についてのまとめはこちら。
- 薬膳で、天然の甘味は体を元気にする作用がある
- 人工甘味を使ったものはなるべく控える
- おやつには天然素材のものを選ぶ
- 食べる量に気を付ける
甘いものはいい面もあり、心の養生にもなります。上手に付き合っていきたいですね。