こんにちは!キョウです。関西では梅雨はいったんお休み?どんどん暑くなってきましたね。暑くなるとさっぱりしたそばが食べたくなります。今日はそばの薬膳的な効能をまとめてみようと思います。
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腸活をはじめ健康的な食生活に役立つ!
中医学で体を構成する「気・血・水(津液)」の中でも、「気」のめぐりをよくする効能を持つ、そば。「気」は目には見えませんが、新陳代謝を支えるエネルギーとなるなど、さまざまなはたらきをしている、とても重要な要素です。
- ●食べ過ぎによる腹痛を改善
- ●お腹のハリ、げっぷ、しゃっくり、ガスを解消
- ●胃腸にたまった飲食物を消化促進
- ●便秘や下痢など大便の不調を改善
- ●頭に昇った気をおろす
そばは、気のめぐりを整えて、食べたものをすっきり消化。また便秘にも下痢にもよいので、腸活に役立ちます。
また、そばに含まれるビタミンPの一種「ルチン」は、毛細血管を丈夫にすることで有名。高血圧などの生活習慣病にも有効だといわれています。
おそばを食べると胃がもたれる?
するするっと口当たりがよいそばは、特に暑い時に食べたくなりませんか?薬膳的に見ると、そばは、体の体の熱を取る「涼性」の性質があります。
ちなみに、うどんなどの原料となる小麦も涼性。暑い日に食べるそうめんやそばは、自然と体が求めているのかもしれませんね。
ちょっと注意
本来は消化を促進してくれるはずのそばですが、注意したい点があります。
- 胃腸が強くない人
- 冷え性の人
お腹が弱くて冷えるタイプの人にとっては、体の熱を取るそばがお腹の負担になることがあるんです。特に冷たいそばは要注意です。
胃腸があまり丈夫ではない私も、つめたい山芋とろろそばなどを食べると、胃がぽちゃぽちゃしてずっしり重くなってしまいます。せっかくのおいしいそば、体にもおいしい食べ方をみていきましょう!
もたれやすい人の「そばの食べ方3つのコツ」
①あたたかいそばにする
本来なら消化を促進してくれるそばですが、つめたい麺に氷入りのつゆだと、お腹が冷え冷えで胃腸の働きが落ちてしまいます。胃腸は温かい環境でしっかり消化力を発揮するので、なるべくあたたかいそばをいただくようにしましょう。
②薬味をたっぷり添える
ねぎ、みょうが、しそ、しょうが、わさび、七味などの薬味やスパイスは、体を温める温熱性の物が多いので、ぜひトッピングしましょう。バランスを取って冷えすぎを防ぎます。お刺身などにも薬味をたっぷり添えますが、刺身の冷やす性質を薬味で温めてバランスを取っているんですね。「冷奴+薬味」も同じ役割と考えられます。
私が食べた先日のそば
冷たいそばはもたれるので、薬味たっぷりのあったかいおそばにしました。にら、みつば、しそ、干しエビ、鶏肉と、これでもか!と体をあたためるものをトッピング(笑)。とろろ昆布はうまみ役+余分な水の排出を助けます。
ストレスには陳皮をプラス
ストレス性のお腹の不調におすすめのそばは、陳皮の香りを足すことでさらに抗ストレス効果を発揮します。陳皮がなくても大丈夫。レモンの皮のすりおろしや、ゆず・すだち・かぼすなどを皮ごと薄く切って添えるといいですね。また七味唐辛子は陳皮が含まれている上、体を温めるので、ぜひ使ってくださいね。
③よく噛む
つるつるっと喉ごしがいいそばですが、特に胃腸が弱い人はよく噛むことを意識しましょう。口で噛まない食べ物は、胃腸が消化を請け負うことになります。口でしっかり噛んでおくと、胃腸の負担を減らせますね。「冷たいそば+よく噛まない」だと、胃腸をブラック企業状態で働かせることになるので、気をつけてください。
栄養にこだわるなら生麺をチョイス
おうちで作るときは、そばの選び方にもちょっと工夫を。栄養成分や風味を重視するなら、乾麺より生麺がおすすめです。中でもそば粉80%の八割そばや、そば粉100%の十割そばをチョイスしましょう。小麦粉が多く含まれたそばよりも、そば本来の効能が期待できます。
外食での選び方
外食でも、自分の体調に合わせてチョイスできるといいですよね。ちょっとした目安にどうぞ。
- ●とろろそば→エネルギー補給
- ● 海老天ぷらそば→温め力補給
- ● 山菜そば→デトックス
- ● 月見そば→潤い補給
- ● おろしそば→消化促進&ダイエット
- ● わかめそば→むくみを取る
そば屋さんで出てくるそば湯には毛細血管を丈夫にする「ルチン」が多く溶け出しているので、ぜひ飲んでください。ただし、乾麺のそば湯には塩分が多く含まれ、あまり効果が期待できませんのでご注意を。
まとめ
- ☑ そばは気をめぐらせて、お腹のハリや消化促進にぴったり
- ☑ ストレス性の胃もたれや生活習慣病予防にも役立つ
- ☑ 胃腸が弱く冷えやすい人はそばがもたれることがあるので注意
- ☑ 冷たいそばでなく、あたたかいそばをいただく
- ☑ 薬味をたっぷり添え、よく噛んで食べる
- ☑ 栄養を重視するなら生麺の八割そばや十割そばをチョイス
体の負担にならない食べ方で
いただきましょう!