こんにちは!キョウです。今日はちょっと気になる春の不調について書いてみたいと思います。
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友達からのある相談
先日、久しぶりに会った友達からこんな質問が!
さらに雑談していると
「そういえば、すごく嫌な夢を見てさ〜〜。めっちゃ嫌やったわ〜!」
「ちょっとこれ見にくい。目がかすむねんなあ」
出てくる出てくる、不調の話!
「最近ちゃんと寝てる?0時までには寝た方がいいで」というと
「0時までに寝るようにしてても、夜中1、2時に目が覚めてしまうねん」とのこと。
叫びました、私。心の中で!
そうなんです。
爪が割れる、夢が多い、目がかすむ、眠れない。こういった症状は中医学でいう「血虚ケッキョ」に現れやすく、女性に多いといわれています。特に春はこういう症状で悩んでいる人が多いもよう。ちなみに私は今年「まぶたがピクピク」「眠りが浅い」を感じているんですが、これも血虚の症状のひとつです。
貧血と血虚の違い
ちなみに血虚とは、簡単にいうと血が足りてない状態。「貧血と血虚ってどう違うの?」と思う人もいるのでは?西洋医学でいう貧血は、中医学でいう血虚の一部といわれています。
- ✔️貧血
- 血が薄くなっていること
- →赤血球などが少なくなっている状態
- ✔️血虚
- 血の質も量も低下している
- →栄養が全身に行き届いていない状態
- ・体を潤す(養う)
- ・精神を養う
中医学でいう「血ケツ」には大きく二つの役割があります。ひとつは体に栄養を運び、潤し落ち着かせる働き。不足すると髪や肌の潤い不足、生理不順、めまいなどの体調不良に。またもう一つは心を養うので、不足するとイライラなど精神面でも不調が出やすくなります。
女性は血虚になりやすい
ではなぜ血虚になるの?というと、女性は「血」をよく消耗するから。生理・妊娠・出産・授乳…すべてに血が関わっているので、大切であると同時に、いつも消耗しているので不足しがちなんです。
特に現代の女性は
- ✔️ダイエット
- ✔️睡眠不足
- ✔️スマホPCを長時間使う
- ✔️頭脳労働が多い
といった理由で血を消耗し、血虚の傾向が多いといわれています。
血虚の症状
そして春は、体のめぐりが活発になる時期。冬の間にためこんでいたパワーを一気に発散しようとします。その発散を担うのが主に「肝」です。
肝はフル稼働で体を「動モード」にするのですが、その時にガソリンとして血を使います。もとから肝の在庫の血が足りないと、さらに血不足が悪化し、さらには津液不足を招いてしまいます。
めまい、頭痛、不眠、多夢、動悸、目のかすみ、物忘れ、手足のしびれ、毛髪に艶がない、皮膚のかゆみ・乾燥、生理不順、生理の出血が少ない、顔色が悪いなど
津液が不足すると、のぼせ、ほてり、のどの渇きなどが現れます。
春はイライラしがち
ところで、春って明るくおだやかな気持ちになると同時に、イライラする人もいます。実はこれも「肝」が関係。
中医学で肝は「怒」の感情とリンクしていると考えます。ふだんは肝の血が怒りを抑えているのですが、血や津液が減るとイライラを抑えきれなくなり、なんだか怒りっぽくなることが。春は肝の潤いを消耗しやすいので、イライラも増えるんですね。
そして女性なら心当たりがある「生理中のイライラ」。これは子宮周辺に血が集まることで、血が足りなくなり、気が上がってイライラしている状態といえます。
女性の一生は「血常不足、気常有余(血はいつも不足して、気はいつも余っている)」つまりいつもイライラしがち…という言葉があるほどです。
食べ物で潤いをチャージ
さて、潤い不足の友達にアドバイスしたことといえば、まず食べ物。「血と津液を補う食材」です。
特に「血肉友情之品」といい、動物性の食材は気血を効率的に補うことができるといわれています。
具体的なおすすめメニューはこちら。
酢豚
- メインの豚肉は「潤いチャージ食材」。中医学で甘酸っぱい味は「酸甘化陰サンカンカイン」といい、潤いを生むとされています。
- 体質的には潤い不足で、ちょっと熱っぽい人におすすめ。豚肉はサッと揚げるようにしてください。
豚足
- 沖縄料理などでよく食べる豚足は、薬膳では「血」を補う食材。漢方薬に使われる「阿膠アキョウ(ロバのニカワ)」という生薬があるのですが、薬膳でこの阿膠の代わりに使われるのが豚足です。
- 食材としては馴染みがない人も多いと思いますので、沖縄料理屋さんなどで頼んでみては?韓国料理でも「チョッパル」としておなじみです。
レバー料理
- 肝(レバー)を強くしたければ、レバーを食べる!「以臓補臓イゾウホゾウ」という中医学独特の考え方です。レバーは効率よく血を補う食材です。
- 煮物のほか、レバーとほうれん草の炒め物などは血虚さんにぴったりですよ。
にんじんラペ
- にんじんとレーズンを甘酸っぱい甘酢でマリネした「ラペ」も、血を補う一品としておすすめ。タコやイカを入れるとさらに効果アップ!
- 和風にするなら「にんじんしりしり」もいいですね♪たっぷりのごまをかけてどうぞ。
いちごミルク
- おいしくて手軽ないちごミルクは、潤い不足でのぼせ、めまい、不眠、目が赤いなどの症状がある人におすすめ。
- いちごも牛乳も、潤いをチャージして上がった気を下ろします。旬のいちごでどうぞ。
ピーナッツ&フルーツ
- おやつに選ぶなら、血を補う皮付きピーナツや、ぶどう、ライチ、いちごなどを取り入れて。
- イライラ・ストレスには柑橘類もおすすめです。
生活改善も大切
食べ物に気をつけていても、生活がそのままだと根本からの改善にならないことが。地道な生活改善も大切です。
目を休める
春は不安定でストレスを受けやすい時期。肝は目と関係があるので春のキレイな景色を見るだけでも目の養生に。それによっておだやかな気持ちになるので、肝の働きもよくなりますよ。
ゆるっとする
春は体も気持ちものびやかにするのがマル。頭脳労働は血の消耗が激しいといわれているので、あまり根を詰めすぎないようにしましょう。ストレスも大敵なので、心地いいことを取り入れてください。
デジタルデトックスする時間を作る
ランチを食べながらスマホをチェックするなど「マルチタスク」が続くと、脳の過労状態が続きます。寝室や食卓などスマホを持ち込まない場所を決めたり、電子機器と離れる環境を作るのがおすすめです。
睡眠を大切にする
体の潤い不足だと、「寝ようとしても眠れない」という場合があります。そんな時は、ベッドに入って目を閉じて横になるだけでも休息に。また寝る時間を固定することも大切。夜はダラダラ過ごして眠くなったら寝るのではなく、就寝時間を決めておくと睡眠のリズムが作りやすくなります。
それでも改善しない!という場合は、漢方相談という方法も。お店に行かなくても相談できるライン相談が便利です。
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まとめ
- ✔爪が割れやすい、不眠、夢が多い、目のかすみなどがあれば血不足の可能性
- ✔春は肝が活発に働くので、血や津液が不足しやすい
- ✔レバーや豚肉、卵、牡蠣、ほうれん草などの食材をとる
- ✔生活習慣の改善にも気を配って