こんにちは、キョウです!家族のために薬膳を頑張っている人もいらっしゃると思います。子どもの気になる悩みも、中医学から考えることができるんです。今回はそんな一例についてまとめてみたいと思います。
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「学校に行きたくない!」嫌がって、咳の発作が!
「学校へ行きたくない!」子どもが嫌がってイライラ気味、続いて咳が!イライラと咳は関係しているの?大丈夫なの?と思ってしまいますよね。
中医学(薬膳)では「感情と体はつながっている」ので、感情(ストレスなど)による変化が体の症状として出ると考えます。この場合は風邪の咳とは違い、肝と肺が関係している現象と捉えます。
強いストレスを受けると、五臓の「肝」に熱がこもり、ガスに引火するように上昇し、肺の呼吸機能が乱れます。これを「木火刑金」といいます。
また習い事が多いなど日々の緊張があると肺に影響し、喘息の原因になる場合もあるようです。子どもだけでなく、よくドラマなどで怒りすぎて大人が咳き込んでしまうというシーンがありますよね。あれも同じです。
- ◆どんな対策がある?
- ✔︎精神的なストレスの原因がわかっていればなるべく和らげるようにする。
- ✔︎セロリ、トマト、白菜、バナナ、緑茶など肝の熱を取るもの、こんぶやのりなど痰と咳をしずめるものをとる。
そのほかにも
時間帯によっても咳が出やすいことが。朝の3〜5時は肺に気血が充実する時間で、肺がメンテナンスを行うので、この時間に咳が出やすいといわれています。経絡の子午流注による考え方です。
いすに座っていられない!落ち着かないのはなぜ?
学校で机に向かってちゃんと座っていられなかったり、歩き回ってしまったり、夜に眠れなかったり。親としては心配になってしまいますよね。
中医学で子どもは陰陽のうち「陽が旺盛」。子どもはもともと「動く力」である陽気が旺盛なので活発に動きますが、体を落ち着かせる陰が足りていないと陽がさらに旺盛になり、多動性につながりやすくなります。
陰を増やしてバランスをととのえるには、陰の時間である夜しっかり寝ること。早い時間に寝かせるように心がけるといいですね。また、食べ物は肉類や揚げ物類などが多いと陽に傾くのでほどほどに。夜に少し果物を食べると、体を落ち着かせます(ただし少量で)。
陰が減る食生活や、生活習慣も見直しましょう。陰陽のバランスが取れるとちゃんと座れるなど変わってくるかもしれません。
- ◆どんな対策がある?
- ✔︎ゲームやスマホの時間が長過ぎてないかチェック。
- ✔︎お菓子の食べ過ぎ、夜遅い時間の食べ過ぎを止める。
- ✔︎肉類、揚げ物類はほどほどに。
- ✔︎睡眠時間を十分にとる。
うちの子、便が2日に1回だけど大丈夫?
1日1回のあるはずの便通。うちの子は2日1回しか出ないとなると、気になるものですよね。実はうちの子どもも、2日に1回派。心配でしたが、小学生ぐらいまでの子どもは、2日に1回、まとめて便が出ることも多いと言われます。
1日に2〜3回、2日に1回出るタイプも正常の範疇。ただし、便の色や質で総合的に判断してください。
便の回数がちょっと少ないのは、食物繊維などのカサが足りず腸を刺激する力が足りないのかも?お米などをしっかり食べさせると◎。成長期の子どもには、肉・魚・野菜・果物すべて必要です。コンビニ食や間食は控えてバランスの良い食事を心がけて。
- ◆どんな対策がある?
- ✔︎2日に1回の排便でも、定期的にあり、ちゃんと食べて食欲があれば心配しすぎない。
- ✔︎お菓子やジャンクフードを控え、肉や魚、野菜、穀類などをバランスよく食べさせる。
子どもの薬膳失敗話
最後に、わが家の薬膳失敗話を。
私をはじめ、冷え性が多いわが家。そこで人参(朝鮮人参)や桂皮(シナモン)を入れて作る韓国の「タッカンマリ(鶏鍋)」を作ることにしました。薬膳を学んでいる身としては、なつめ、ニンニク、しょうが、桂皮など気合を入れて作ったんです。
家族全員で食べたところ、とてもおいしい!あったまる!
これはクセになる〜♪と続けて食べていたところ…
息子(小学生)の鼻血が!しかも一度出るとなかなか止まらない!鍋が原因なのでは?と気付いたのは少し経ってからでした。
鶏、なつめ、にんにく、しょうが、桂皮。とにかく温めるものばかりを入れた鍋、冷え性の大人にはよかったんですが、もともと陽気の強い我が息子には強過ぎた!確かに食べる前は少し不安に思ったのですが、スパイス類は少量だから大丈夫だろうとたかをくくっていたんです。
その鍋のせいで血に熱がこもってしまい、鼻血になったのでは…と気づきました。すぐに鍋をやめ、すりおろしれんこんの汁(止血効果があります)を飲ませたところ治った、という経験があります。
以前、薬膳の先生に
と言われたことがあります。
それなのにすっかり忘れていた!
大人と子どもの体質は違うので、生薬を使う時などは要注意だなと猛反省。そして失敗を通して薬膳の効き目を実感した出来事でした。
薬膳といえば大人向けというイメージがありますが、学校によっては子どもの薬膳も学ぶことができます。私が学んでいる本草薬膳学院の研究科でも、小児科を学ぶことができますよ。