年末年始の食べ過ぎリセット、中医学と薬膳でやってみよう!

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師走も終わりに近づく今日この頃。年末といえば食べ過ぎや飲み過ぎが気になりますよね。薬膳での対策についてまとめてみたいと思います。

大食いさんの食べすぎ予防策

食べることが大好き、飲み会になると特に脂っこいものや甘いもの・冷たいものを食べ過ぎてしまう、がっちりタイプで元気いっぱい。そんなあなたは「熱こもりタイプ」かも?

中医学で「胃に熱がこもっているタイプ」は、胃腸の鍋がいつも熱されている状態。食べたものの消化が早くなるので暴飲暴食が増えると考えます。口臭歯が痛むなどの症状も胃熱のサインです。食べ過ぎる前に予防策を!

  • 養生法
  • ✔︎早食いをやめてよく噛む
  • ✔︎適度に運動する
  • ✔︎睡眠をしっかりとる
  • 食養生
  • ✔︎油物、甘いもの、辛いものを控える
  • ✔︎トマト、セロリ、水菜、ズッキーニ、ゴーヤ、きゅうり、レタス、豆腐、湯葉、こんにゃく、すいか、バナナ、りんご、キウイ、マンゴー、メロンを食べる

このタイプは揚げ物や肉など、熱になるものを好むことが多いんです。そこで「胃の熱を冷ます食材」を食べることで、食欲を落ち着かせましょう。例えば、外食の前にミニトマトやバナナを食べておく、外食や飲み会でサラダをオーダーするといいですね。

食べる時に気をつけたいこと

野菜から食べる

食べたいものを極端に減らすのはストレスに。そこで食べる順番を変える方法を。野菜や海藻など老廃物を出しやすくする食べ物から先に食べるようにすると、後から食べる物の脂肪分、糖分、塩分などをからめとって体外に排出しやすくします。

ふだんから、まず野菜を食べる習慣をつけておくといいですね。これは私も長年実践していて、まず汁ものや野菜のメニューから食べるようにすることで太りにくくなった気がします。

食べ過ぎ直後のレスキュー食材

山査子スティック

「おいしいごちそうを目の前にしたら、どうしても食欲が止まらなかった」そんな場合のために、リセットデザートはいかが?薬膳で「山査子(サンザシ)」は特にお肉の消化をよくする食材として知られています。山査子を使うと肉料理がやわらかくなる効果があります。酢豚のパイナップルは山査子の名残という説もアリ。

こちらはカルディで売っている山査子スティック。

甘酸っぱく、そのままおやつにパクッと食べられます。焼肉や油物を食べすぎてしまった時、デザートの代わりに少し食べるとリセットの手助けになります。

プーアル茶

黒茶の代表格「プーアル茶」は体をあたためる効果があるお茶。また脂肪の吸収を抑えるとされるので、たくさん食べると分かっている時は、食前や食後に飲んでおくとリセットに役立ちます。ダイエットや、ついつい食べ過ぎてしまう年末年始にいいですね。私はいつもKALDIで買っています。プーアル茶が手に入らない場合、烏龍茶でも。

食べ過ぎてしまいお腹のピンチ

調子にのってついつい食べ過ぎてしまい、お腹が張って苦しい食欲がないお腹が痛いげっぷやしゃっくりがある吐き気があるおならや便が匂う下痢、あるいは便秘舌の苔がべったり

こんな時は胃腸が相当ダメージを受けています。養生はまず「胃腸を休める」こと。できれば半日〜1日ほど何も食べないようにしてみましょう。胃腸の調子が悪い時に無理に食べるとさらに悪化することもあります。習慣的な欠食はおすすめしませんが、調子の悪い時には食べないことで胃腸を休めましょう。

  • 養生法
  • ✔︎すっきりするまで食べるのを控え、胃腸を休める
  • ✔︎白湯やお茶など水分は摂取してもOK
  • ◆いい下痢
  • 一般的に下痢の治療には下痢止めを使いますが、食べ過ぎたり飲み過ぎたりした次の日の下痢は、余分なものを出していると考えます。
  • 悪いものを出して治すことを中医学では「通因通用」といいます。下痢した後にすっきりするようであれば無理に下痢を止めず、様子を見てもいいですね。

食べた分のリセット食材

暴飲暴食で余分なものを溜め込まないために、ごちそう→リセット食の習慣が大切!胃腸の負担にならない、あたたかいおかゆや野菜スープなどがおすすめです。

また、かぶや大根、パイナップルなど、消食(消化をよくする)効果のある食材をすりおろして食べることで、お腹にたまった食べ物の消化を早めます。

  • 食養生
  • ✔︎食欲がない時は無理に食べない
  • ✔︎おかゆや野菜スープなどお腹に優しいものを食べる
  • ✔︎かぶ、大根、パイナップルをすりおろして食べる・汁を飲む

  • ◆大根おろしは二日酔いにも効果的
  • 大根に含まれるビタミンCが肝臓のはたらきを助け、また消化酵素が胃腸のはたらきをととのえ、血液中のアセトアルデヒトの排泄を早めます。
  • そのまま食べても、しぼり汁を飲んでも効果的。
  • 大根は生の方が排出効果が高いのですが、体が冷える人は煮物や味噌汁でもOKです。

そのほかにも…

  1. 白菜
    白菜はお腹のふきそうじ役。食べ過ぎた時の胃もたれ、胸焼け、食べ過ぎた時の便秘を改善します。白菜や大根をたっぷり入れた鍋にゆずポン酢などでいただくのがいいですね。
  2. きのこ
    きのこは血中の脂肪を減らして体内の余分なものを排出しやすくする上に低カロリー。中医学でも、中性脂肪や高脂血症、脂肪肝などの原因になる「痰飲(体内のヘドロのようなもの)」を排出しやすくするとされます。

白菜、大根、豆腐の「養生三宝」を使った鍋は食べ過ぎのリセットにも役立ちます。

二日酔いにしじみとしめじの味噌汁

二日酔いにしじみが良いことは有名ですよね。しじみに含まれるオルニチンやタウリンが肝機能を強化して二日酔いによいといわれます。実はきのこもオルニチンが豊富!オルニチンは脂肪燃焼効果があり、燃焼系アミノ酸とも呼ばれます。

きのこの中でもオルニチンが豊富なしめじと、しじみを使った味噌汁です。薬膳的には、きのこは胃腸の働きを促進する健脾の効能を持ち、余分な痰飲を排出。しじみは体にこもった熱と湿、酒毒を取り除くので、薬膳的な相乗効果が期待できます。

二日酔い防止にぜひ試してみてくださいね。

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キョウ
食べ過ぎ飲み過ぎトラブルの参考になれば幸いです!


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