こんにちは、キョウです。みなさん、ごはん作ってますか〜!?今日はオタ活と薬膳というテーマでお送りしたいと思います。
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中華ドラマとオタ活とお料理
私の周りにはオタ活(推し活?)する友達がいっぱい♪みんな推しはバラバラなのですが、あるお友達は、中国で大人気のドラマ「陳情令」の沼にハマりまくっていらっしゃいます。
大人気小説「魔道祖師」を実写化したブロマンスドラマ。主役の二人がとにかく美しいということで、中国では社会現象になるほどの大ヒット。日本、欧米にも人気が波及しているとか!
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その陳情令、お茶を飲んだりご飯を食べたり、ちょこちょこ食シーンが出てきます。蓮の実を食べる名シーンを見て、オタクのみなさんはこぞって蓮の実を買いに行くとか行かないとか。笑
そして友達に教えてもらったのが、今回チャレンジした「蓮藕排骨湯=れんこんと骨つき肉のスープ」です。
私自身は陳情令ファンではないのですが「それって薬膳じゃない!?」ということで、調べて作ってみることにしました!
ちなみに陳情令ファンのみなさんはこのスープを作って「あの地域の料理だからこんな味だろう」など調べたりして楽しんでいるとか!オタ活×薬膳作り。好きな物同士を掛け合わせれば、楽しさ倍増ですよね♪
「れんこんと骨つき肉のスープ」を作ってみた
調べてみると「れんこんと骨つき肉のスープ」(蓮藕排骨湯)は、中国各地で食べられる料理ですが、中でもよく食べるのが湖北省武漢だそうです。というのも、武漢はれんこんの産地として有名で、古くから質の良いれんこんが採れるとのこと。今でもれんこんを使ったスープは武漢の人の日常食。特に来客がある時には必ずこのスープを出し、おもてなし料理にもなっているそうです。
ちなみにドラマ中では、嫁ぐ前のお姉さんが主人公に作って食べさせる、というシーンで出てきます。大切な時にも食べられる料理なんでしょうね。
ではさっそく作り方、行ってみましょう!
れんこんと骨つき肉のスープ(蓮藕排骨湯)
- 材料(3~4人分)
- 豚のスペアリブ400g
- れんこん300g
- 水小さじ2
- 塩小さじ2
- しょうが薄切り4,5枚
- 干ししいたけ適量
- 油適量
- 下準備
- ①れんこんは皮をむき、ひと口大に切る。
- ②スペアリブは食べやすい大きさに切る。
- ③鍋に水を入れ、干ししいたけをひたしておく。
- 作り方
- ①フライパンにスペアリブ、しょうが2枚、酒、水(分量外)を入れ、全体に火が通るまでゆでる。
- ②スペアリブをざるに上げ、流水でよく洗う。
- ③フライパンに油を熱し、②のスペアリブの表面を焼き、塩少々をふる。
- ④干ししいたけと水を入れた鍋にスペアリブ、れんこん、塩、しょうが2枚を入れて1~2時間じっくり煮込む。
陳情令を教えてくれた友達は、お父様が奄美大島のご出身。奄美の郷土料理にならって、豚肉を前日に塩漬けにしておき、れんこんスープにしたそうです。旨味が出てとてもおいしいと教えてくれました。
少し時間はかかりますが、鍋に入れて煮込み始めてしまえば、ほったらかしでもOK。骨から肉がはずれて、ほろっと崩れるぐらい煮るのが理想ですね。
お味の方は…味つけが塩だけなのに、骨から出たエキスと干ししいたけの旨みがミックスされて、じわじわ〜っとしみ入るおいしさ!
一度ゆでているので、脂っぽさもなく、旨みが濃いのにさっぱり感もアリ。とてもおいしいです。
家族にも大好評!れんこんは驚くほど柔らかく、甘みも感じられて、お肉との相性も抜群!武漢の人がひんぱんに食べたくなるというのもわかります。
薬膳から見た「れんこんと骨つき肉のスープ」
さて、ここからは薬膳から見た「れんこんと骨つき肉のスープ」について解説したいと思います。
骨つき肉はアンチエイジング効果
薬膳で骨つき肉は、滋養のために好まれる食材のひとつ。潤いと気力を補い、足腰を丈夫にするとされ、抗老化(アンチエイジング)に重宝される食材です。骨の部分が多いか、肉が多いかで多少効能が変わるかと思います。
- ◆豚のスペアリブ
- 平性
- はたらき:補腎強骨(腎を補い骨を強くする)、止渇(渇きを止める)、解毒、殺虫止痢
- ◆豚肉
- 平性
- はたらき:滋陰潤燥(陰液を滋養し、乾燥を潤す)、益気(気を補う)
効能を引き出すには、やっぱりスープ。じっくり煮込むことで肉や骨の髄の栄養までしっかり摂れるので、効果が高まるんですね〜。
えっ、そんなことある!?と思ってしまいますが、
- ●中医学は2000年もの時間をかけて積み上げられた経験医学。本当に効果のあるものは残り、そうでないものは抜け落ちていった。なので今残っているものは本当に効果がある。
- ●気が物を形作るので、同じ機能の物は同じ形になると考える。
と、そんな考え方があるそうです。
血のめぐりをととのえ、潤いをもたらす蓮根
そして主役のれんこん。薬膳では血のめぐりをととのえる効能があるとされています。
特に鼻血や目が赤い時、生理の出血が多いような熱性出血の時にぴったり。
また体の熱を冷まして潤いをもたらし、発熱、喉の渇き、痰などの解消にも効果的です。
- ◆れんこん
- 寒性
- はたらき:生:涼血散瘀(血の熱を取り、瘀血を消散する)、清熱生津(熱を取り除き、津液を生じさせる)
じっくり加熱すると効能が変わります。一晩ほどじっくり煮込むと、胃腸を温めて働きを高めて消化機能をととのえ、肌をキレイにし、血の不足を補います。
「れんこんと骨つき肉のスープ」も、1日ぐらいかけてじっくり煮込めばれんこんの効能が変わって、さらに良いかもしれませんね。(でもお肉の味は抜けるかも…?)
まとめ
ということで、陳情令「れんこんと骨つき肉のスープ」は
- 余分な熱を取って潤いと気力をもたらし
- エイジング対策や美肌対策にもなり
- 秋の風邪や咳、喉の痛みにもいい
そんな薬膳スープということになります。
れんこんは秋から冬が旬。中国では「中秋節(中秋の名月)」の後ぐらいが食べ頃とされているそうです。まさに今ですね!秋の養生や美容にぴったりのスープ。寒くなる前にこのスープで滋養をつけてみませんか?
オタ活している人もそうでない人も(笑)
「れんこんと骨つき肉のスープ」、ぜひ作ってみてください!