本草薬膳学院の通信コースを始めて一年数ヶ月。
少し前、無事卒業レポートに合格し「中医薬膳師」資格を取得することができました!
楽しさもあり
苦労もありました
本草薬膳学院「中医薬膳師」とはどんな資格なのか?取るまでにどんな勉強をしたのか?取った後は役立っているのか?など、あらためて「資格を取った後だからわかること、感じること」をまとめてみたいと思います。「中医薬膳師」って何?と興味を持っている方の参考になればうれしいです!
Contents
本草薬膳学院「中医薬膳師」の特徴
まず最初に「中医薬膳師」とは、
本草薬膳学院が認定発行する薬膳のスペシャリストとしての資格です。
本草薬膳学院は2020年で創立18年。日本の薬膳教育機関ですが、北京中医医薬大学、河南中医薬大学と提携しています。最近ではタレントの麻木久仁子さんが通っていた学校としても知られています。
日本には多くの薬膳民間資格がありますが、本草薬膳学院の「中医薬膳師」の大きな特徴は
- ●中医学の基礎からしっかりと学べる薬膳資格である
- ●中医薬膳師資格を取れば、さらに勉強して国際薬膳師といった資格にも挑戦できる
この2つだと思っています。
ひとつめについて。本草薬膳学院の薬膳は、中医学の理論をきっちり学ぶのが特徴です。その上で薬膳を学ぶので、勉強は大変ですが本格的な「中医学薬膳」が身につきます。
ふたつめについて。中医薬膳師を取ることで国際薬膳師の受験資格が得られます。国際薬膳師とは、中国薬膳研究会が主催する薬膳の国際資格です。スタートの時点では「国際薬膳師の資格を取る!」と決めている人は少ないかもしれません。でも、もし学びたくなった時にそのステージが用意されているというのは一つのメリットですよね。
↓なぜ本草薬膳学院を選んだの?という理由はこちらの記事で。
https://www.natugoyomi.com/post-1612/
ちなみに日本で取れる薬膳の国際資格は他に、「国際中医薬膳師」(日本中医食養学会と提携)などがあります。こちらは主催が国際薬膳師とは異なるのでご注意ください。
いきなりの挫折から卒業までの勉強法
私は中医薬膳師を通信コースで学びました。「通信で薬膳…本当に続けられるの?」と思う方もいらっしゃると思います。私も、通信コースを始めた当初は「漢字が読めない、意味がわからない、実感できない〜!」と、本当にパニックでした。笑
↓そんなパニックになった時のこと。
https://www.natugoyomi.com/post-734/
でも。一度申し込んだからにはもう後戻りできないじゃないか!と腹を括りました。
そして勉強時間を決め、毎日勉強しよう!と心がけるように。(あくまで心がけです笑)
腹を括って取り組んだこと。
- ●教科書を読む
- ●学院から送られてきた学習計画表に沿って課題をこなす
実は、たったこれだけなんですよね。腹を括るも何もなかったのです。
今になって一番大切だったな…と思うのはとにかく「取り組んだ&続けた」こと。
勉強の仕方から細かな質問まで、わからないことはとにかく学院にメールで質問して教えていただきました。そうやってのろのろと少しずつ進み、最終的にはレシピが作れるまでになり、気がつけば卒業できていたのでした。
できるようになったこと・身についたこと
中医薬膳師コースでできるようになったこと。
- ●中医学の基本的な知識
- ●食材の効能や使い方
- ●季節の変化に合わせたレシピ作り
- ●症状に合わせたレシピ作り
- ●気血水や五臓の働きについて
- ●養生(美肌・便秘など含め)について
- ●方剤(漢方薬)の基本的な知識
↑ほぼ知識ゼロから、ここまでできる・わかるようになりました。少し感動。
資格を得た今。ふだんの食事で「今日も薬膳を作ろう!」と意識することは正直ほとんどありません。でも「今日は補気のメニューにしよう」「雨が降ってるから湿を除くメニューにしよう」「この食材にはこっちの食材を合わせた方がいいな」と自然に思い浮かぶようになっているんですよね。「あれ、これって毎日に生かせているってことなのかも?」と自分でも少し驚いています。
勉強する上で苦労したこと
私はお仕事で薬膳料理の先生のお料理を見たり、話を聞いたりする機会がよくありました。なので薬膳のことを何となくわかっていたつもりだったのですが、想像していたよりもずっと奥が深かった。そして、全く知らなかったことがありました。
それは、本草薬膳学院で習う薬膳が「証」「立法」「レシピ」の三位一体であること。(他の学校もそうだったらすみません)
証って何…立法って何…と思われる方も多いと思います。証とは「症状の総合的な結論」、立法とは「治療方法」のことです。病院で医師の診断と薬が一致していることが必要なように、課題の薬膳レシピ作りにも「証」「立法」「レシピ」が一致していることが求められます。頭ではわかっているつもりでも、いざ自分でレシピを作ろうとすると「できない・わかっていない」。料理の腕うんぬん以前に、まず薬膳の理論が大切だということを知りました。
課題レポートでは何回もやり直しになり、本当に苦労しました。でも何回もやり直しするうちに、だんだん理解し始めるんですよね。失敗は成功のもと。ですのでレポートではどんどん間違えて、あやふやなところをつぶしておくことをおすすめします。
本草薬膳学院で勉強してよかったこと
学院で勉強してよかったことは、何と言っても中医学から深く学べたことです。
私は本草薬膳学院の他に京都府の薬膳インストラクター講座にも行っていますが、そちらと比べても学びが深いと感じています。中医学の面白さにも気づくことができました。それに、勉強したことが自分の食生活や健康に活かせる…これは本当にうれしいですよね。
ただし、難しかったです。笑
特に通信コースは自分でモチベーションをキープしつつ、勉強を進めないといけないので大変だと感じる人もいると思います。このブログでたくさん本草薬膳学院のことを書いているので「本草薬膳学院の通信コースに興味があるけれど、どのように自分で勉強を進めたらいいのかわからない」というご相談もいただきました。
通信コースの場合、学院から学習計画表が送られてくるので、それに沿って自分で計画を立て、地道に勉強を頑張らないといけません。でも、たくさんの方が卒業しているので、頑張ればきっと大丈夫。
もし自信がない…という方なら、まずはユーキャンの「薬膳コーディネーター講座」から取り組んでみるのもいいと思います。なぜこの通信をおすすめするかというと、本草薬膳学院が監修していて、本格的な内容をよりわかりやすく学べるように工夫されているためです。
本草薬膳学院のスクーリングでも、京都の薬膳講座でも「知識ゼロからだと勉強についていけそうにないので、まずこれをやって知識のベースにした」という方がいらっしゃいました。
↑リンク先は公式サイトです
ユーキャン薬膳コーディネーター資格を取った後に本草薬膳学院に編入する方もいるそうなので、よかったら参考にしてくださいね。もちろん、この講座だけ受講してもきっと役立つと思います。
https://www.natugoyomi.com/post-1475/
資格を取るまでにかかる時間
企画会社が主宰する通信講座では、1ヶ月〜3,4ヶ月ほどで資格が取れるところが多いですよね。薬膳や中医学の学校の資格だと、設定期間はまちまちのようです。
本草薬膳学院「中医薬膳師」コースは中医学の基礎から学ぶため、有効期限が2年あり、自分のペースで早く取ることも可能です。勉強時間の目安は、資格取得までに1000時間とされています。あくまで目安ですが、単純計算でも1日に1時間半ぐらいは勉強が必要ということになります。
私の勉強は中だるみの時期がありましたが、卒業レポートの準備あたりから勉強時間がかなり増えていきました。卒業レポートが難しかったので、必死に勉強しないと受からなかった…のが本当のところ。5回も提出したのはきっと私ぐらい(笑)。かなり出来が悪いおかげで、しっかり勉強に取り組めました。
資格を取るメリット
本草薬膳学院「中医薬膳師」資格を取るメリットはこちら。
- ●日々の食生活に役立つ本格的な薬膳が身につく
- ●仕事のスキルアップに役立つ
- ●さらに勉強すれば国際薬膳師試験が受けられる
同じ時期にスクーリング(3日間の実習)を受けた人の中には、「仕事のスキルアップに役立てたい」という方、「自分の体調のために役立てたい」という方もいました。職業的にはさまざまですが、病院勤務や管理栄養士、助産師、鍼灸師など健康に直結するお仕事の方が多かったです。
中医薬膳師を取得すると国際薬膳師試験の受験資格が得られるのもメリットのひとつ。試験対策用の勉強はかなり必要ですが、中医薬膳師で勉強した内容で対応できるので、やる気次第でチャレンジ可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。自分が取った資格なのでついつい大げさ&贔屓目に書いてしまったところもあるかもしれませんが、そこは大目にみてやってください!
この記事はあくまで私の主観です。薬膳の勉強方法は、人の数だけあると思います。一例として参考にしていただいて、自分に合った勉強法をぜひ見つけてくださいね。
- ●楽しく薬膳を学びたいのか?しっかり中医学から学びたいのか?
- ●料理をメインにしたいのか?勉強もしっかりやりたいのか?
そんなところからじっくり考えてみてはどうでしょうか。
「中医薬膳師」資格を取った私。「やっと中医学の入り口に立ったのでは…?」と気がつきました。勉強のフィールドを増やして、中医学をもっと深めていきたいと思っています!
続いていきそうです!
引き続きよろしくお願いします。
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