こんにちは!キョウです。
今年って梅雨が異様に長かったですよね…。梅雨は「湿」の対策をしないと!ということでこの2ヶ月ほど「雨の日に豆を食べるチャレンジ」をしたので、記事にまとめてみたいと思います。
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日本は湿の国
最近では気象病なんてよくいいますが、実は何千年も昔から「人間も自然の一部なんだから、気候に合わせた養生しなさいね〜」と解説していたのが、中医学。
湿度が高い日本では特に、梅雨の時期はむくみやだるさ、頭痛、ぎっくり腰など、湿による症状が増えます。
薬膳の先生談。
気候だけではなく、日本はキンキンに冷えたものや生ものをよく摂るので、内側から湿を生みやすい食生活でもあります。
と、またまた先生談。ふだんから食べるものに気をつけたいですね。
「余分な湿(水分)を出す」ことを意識。水は流れていればさらさら美しいですが、たまってしまうと淀んで汚れたり、ドロドロになったり。体内の水を入れ替えるイメージで、体内除湿するのがポイントです。
梅雨の時期の食養生
薬膳で、梅雨の時期におすすめの食材はこちら。「湿」を排出したり、湿を生む決め手になる「胃腸」を元気にするものが中心です。
利水効果(利尿)のあるもの | 小豆、大豆、そら豆、黒豆、はとむぎ、冬瓜、とうもろこし、はも、はまぐり、昆布、すもも、さんくらんぼ |
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香りのもの | ねぎ、しょうが、大葉、パクチー、みょうが、三つ葉、ジャスミン、らっきょう、みかん、にんにく、たまねぎ |
スパイス類 | カルダモン、八角、フェンネル、パチョリ、ターメリック、紅花、シナモン、唐辛子 |
自然の甘みのもの | 米、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ、しいたけ、栗、鶏肉、牛肉、なつめ、グリーンピース、うなぎ、いわし、桃 |
この中でも特に、取り入れやすくおすすめなのが「豆類」!豆類は利尿作用で体内の余分な水分を取り除きます。でも豆って意外と調理法が思いつかない…?というわけで、どこまで作れるか「豆チャレンジ」してみたのです。(ここまでの前振りが長かった〜!すみません)
いろいろ作ったのですが、勝手に自分で賞形式でご紹介したいと思います!
家族にウケがよかったで賞
素朴な煮豆
私、豆チャレンジしていて気づいたんです。豆って、見た目が地味!映えにくい! でもそんな素朴さこそ、豆のよさなのかもしれません。
これは、地味〜な豆を地味〜に料理してしまった一品。胃腸に元気をつける鶏肉、しいたけ、さつまいもを入れてしょうゆやみりんで煮るだけ。はい、素朴です。ポイントは、だし兼具に使った昆布。昆布は、利水効果を高めてくれます。
給食風な煮豆
こちらも地味〜な見た目ですが「給食みたい!!」と家族には大好評。昭和のごはんに出てきそうな感じです。笑 こちらも、昆布を使って利水効果アップ。
ボリュームが出たで賞
手羽先と豆類たっぷりスープ
豆は「見た目が地味」などとdisってしまいましたが、食べ応えがあるので、ちょっと物足りないときにぴったり。
こちらは手羽先を主役に、大豆×はとむぎ×とうもろこしを入れて、胃腸を元気にしながらすっきり除湿!鶏の骨からいいだしが出るので、水と塩少々で煮るだけ。めっちゃ楽チンでおいしい!はとむぎは体にいいのに、うちの近所のスーパーに売っていないのが残念。
豆を入れすぎて、すごいボリュームになってしまいました。豆は消化しにくいので、食べすぎ注意です。
さつまいもと小豆のスープ
これは我ながらおいしくて満足感ある!と思ったスープ。芋が甘いので、砂糖を入れなくても甘く感じて、小豆にとっても合う!だしは昆布パウダー+かつおだし、味付けは塩のみです。さつまいもをかぼちゃに変えてもよさそう!
スナップエンドウのえび炒め
乾物の豆ばかりじゃ、飽きる!ということで、スナップえんどうを取り入れてみました。水はけアップのヤングコーン、体をあたためるえびもプラス。味つけは酒少々、塩のみです。
スナップえんどうなどのえんどう豆ファミリーは、気のめぐりをよくして利水効果もあるので◎。野菜感が強いのでお料理にも使いやすいですね。
お酒のアテになったで賞
アジア風和えビーンズ
余分な水をさばいて体を潤す大豆と、血をキレイにする黒豆のサラダ。味つけはオリーブオイルと塩、黒こしょう。クミンを入れるとグッとインド風になります。ポイントは、しそを加えて除湿力をアップしたことですね〜。
アンチョビ豆サラダ
市販の蒸し豆、キャベツ、紫たまねぎ、アンチョビを加えて和えるだけ♪アンチョビに塩気があるので味つけはほとんど必要なし。
アンチョビ(イワシ)には気血を補う作用があります。お好みでスパイスをかけてどうぞ。デリみたいな感じになって旨し♪ポイントは、パクチーで気のめぐりをよくして除湿効果をアップしたことです。
ひよこ豆ときゅうりの和えサラダ
大好きなひよこ豆を使った和えサラダ。ひよこ豆の薬膳的効能がちょっとわからないのですが、きっと胃腸に優しいのでは…と思っています。クミンをかけて、消化力を強化。
カレーがんばったで賞
そら豆のスパイスカレー
ちょっと気合を入れて、スパイスカレーを作ってみました!市販のカレーは油脂分が多いので梅雨の時期には向きませんが、自分で作るスパイスカレーは油が少ないのでおすすめ。そら豆で利水作用、スパイスで発汗効果が期待できます。
ドライカレー風炒め
もっと簡単に、炒めたミンチと玉ねぎに、水煮の大豆、コーン缶、カレー粉をかけて仕上げにしそをプラス。パパッと作って、ごはんのお供に!
デザートによかったで賞
ほとんど甘くない豆乳おしるこ
むくみに最強の豆類といえば、小豆!「むくみには小豆がいいよ〜」というと、みんな「あんこ大好き〜!」となるのですが、砂糖の甘さはむくみを助長してしまいます。
そこで甘みをぐっと抑えて、ゆでたあずきに豆乳とほんの少しの塩と黒糖、シナモンをプラスした「甘くないおしるこ」。ほとんど甘くないのでちょっと物足りないのですが、薬膳的にはむくみを取って解毒もできる一品です。
緑豆おしるこ
こちらは、この前もご紹介した緑豆のおしるこです。緑豆は梅雨というよりは夏向きの豆。体の熱を取り、解毒作用があります。
余談ですが、韓国ドラマの「チャングム」で緑豆の出てくるシーンがあるんですよね…。トリカブトを飲まされて殺されそうになったチャングムのお母さんに、緑豆の汁を飲ませて解毒させ、なんとか助かるという。「緑豆、すごい!!」となるシーンです。
結局豆ごはんがいちばん簡単で賞
小豆とコーンの炊き込みごはん
いろいろ豆料理を作ってみましたが、私の結論としては「豆ごはんがいちばん楽でおいしい!」(えっ結局それ〜!?)豆の種類や合わせるものを変えてアレンジできるので飽きないんですよね。
小豆は、炊き込みご飯にする場合、下ゆでが必要です。最初下ゆでせずに炊き込んでしまい、硬いまま仕上がってしまって大失敗。みなさんはお気をつけあれ〜。
黒豆と黒米のごはん
下ゆでせずに炊き込んでもおいしいのが、黒豆です。ちょっと硬めな仕上がりにはなりますが、その食感がくせになる!!黒豆は利水もできて、血をキレイにしてアンチエイジングもできるお得な豆です。
黒豆とムングダールのごはん
この黄色いつぶつぶは「ムングダール」といい、緑豆の皮をむいて、割ったものです。調理時間が短くて楽チン。
うちは炊飯器がないので、こんな感じでいつもごはん土鍋で炊いています。土鍋は遠赤外線効果があるので、ふっくら炊き上がるのがよいのです。
枝豆と空豆の炊き込みごはん
冷凍しておいたそら豆と、冷凍の枝豆を放り込んで炊いたごはん。そら豆も枝豆もおいしいですよね…見た目もキレイだし。そら豆は旬が短いので、今年は大量買いして、さやをむいてから冷凍しました。
黒豆とはとむぎの炊き込みご飯
我が家の黒豆ごはん率高し。私→アンチエイジングできる 家族→喜ぶ なので、作ってwin-winの関係。豆と昆布を入れて炊くだけなのに、喜ばれるのでとても助かります。この日ははとむぎを入れてみました。もっちりしておいしい♪
手抜きしてもいいで賞
魚焼きグリルで焼きそら豆
豆チャレンジしたいけど、料理したくない!という時にぴったり。そら豆を魚焼きグリルで黒焦げになるまで焼くだけ!甘みがギュッと凝縮されておいしくなります。これが一番おいしい食べ方のような気もします。笑
時短で豆料理するならコレ!
乾物の豆って、水で戻したりゆでたりに時間がかかるのが難点。そこで、市販の水煮や蒸し豆を使えば超スピーディ!このシリーズはパパッと使えるのでよくお世話になりました。
こんなおしゃれな水煮缶詰もあります。白インゲン豆を水煮した、イタリアの缶詰。少し煮込むだけで食べられて時短!白インゲン豆は胃腸の元気を補います。
まとめ
今年の梅雨に作ってみた豆チャレンジ。写真に撮らない日もあったので、割とたくさん作れたのでは…と思います。薬膳料理の参考になればうれしいです♪