薬膳食材専門店が楽しい!近所のスーパーで売っていない薬膳食材をたっぷり買ってみた!

この記事をシェア!

こんにちは、キョウです。みなさんは薬膳食材って買いますか?「薬膳食材はなじみがないし、どこで買っていいのかもわからない…」そんな悩みの手助けになればと、私が中華街の薬膳食材のお店で買ったアレコレをレポートしたいと思います!

神戸の南京町で薬膳食材を購入!

今日ご紹介するのは、神戸南京町の「林商店」さん。「薬膳食材がたくさんおいてあるよ」と聞いて以来、ずっと行きたかったお店。私の住む京都〜神戸は同じ関西圏とはいえ、なかなか行く機会がなかったのですが、今回はお仕事のついでということで行くことができました!

まだ閑散とした南京町。本来なら人でいっぱいで歩きづらいぐらいの場所です。この中の一軒に林商店さんがあります。

許可を得て、写真を撮らせてもらいました。

薬膳食材もたくさんあるのですが、スパイス類や調味料もたくさん!輸入食材屋さんといった感じです。ドライフルーツもいっぱい。

しかも、ふつうにスーパーで買うよりもお買い得な価格。これは薬膳ファンにとっては夢の国のような楽しさです。笑

迷いに迷って購入したのはこちら。バリバリの生薬系もあったのですが、使いこなす自信がなく…使い勝手でこうなりました!

  • 山査子(さんざし)
  • なつめ
  • 菊花
  • イエローマスタードシード
  • 決明子(けつめいし)
  • 桑の実
  • 蓮の実
  • 龍眼肉(りゅうがんにく)
  • 緑豆

ではさっそくご紹介していきます。

山査子

山査子をスティック状にした山査条。甘酸っぱくて、そのままパクパクおやつに食べられるおいしさです。山査子といえば消化効果!特に肉類や油ものの消化を助けてくれます。漢方薬の「晶三仙」に入っていることでもおなじみです。

なつめ

薬膳の定番、なつめです。お店では、有機栽培のものから、すごく大粒のもの、カットなつめまでいろいろ売られていました。悩んだのですが、私が買ったのはタネ無しなつめ。タネがないので食べやすくて、お料理にも使いやすいのです。なつめは、気血を補って女性の美容にもうれしい食材。エイジングケアのために、ちょこちょこ購入しています。

菊の花

こちらは菊の花です。私の中では「お刺身についている花」というイメージだったのですが(笑)、関東では菊をおひたしにして食べることも多いとか。中国では乾燥したものがよく利用されています。

薬膳では熱を発散する働きの菊の花。目をすっきりさせるので、パソコンやスマホをよく見る人にぴったり。また、興奮して頭に血が上った状態をしずめるので、気分を落ち着かせたい時にもおすすめです。

とりあえず、お茶にしてみました!菊の花はノンカフェインなので、夜のリラックスタイムにもぴったり♪飲んだ感想は…「カモミールティみたい!」香りがそっくり。カモミールもキク科ですしね。ちなみに、カモミールも目によいとされています。

菊の花のお茶は独特の香りがあるので、ハーブティが苦手な人なら緑茶やウーロン茶とブレンドすると飲みやすいそうですよ。

イエローマスタードシード

マスタードでおなじみのイエローマスタードシード。これも立派な薬膳食材!薬膳では白芥子ハクガイシといい、咳や喘息、関節の痛みなどに使われます。ちょっと意外ですよね。

市販のマスタードって、実は自分で簡単に作れるんです。手作りはとてもおいしいと聞いたので、さっそくトライ♪消毒したビンにマスタードシード100g、塩小さじ1/3、はちみつ小さじ1、米酢200mlほどを入れ、常温で1日おきます。水気を吸ってなくなったら少し米酢を足し、さらに数日なじませてできあがり。

冷蔵庫で2週間ほど保存できるそうです。出来上がりが楽しみ!

決明子(けつめいし)

薬膳を学び出して初めて「決明子」が植物の名前だと知った私…(バンドの名前はここからきてたの…?と笑)。決明子はエビスグサ、ハブとも呼ばれ、頭痛、めまい、目の充血、便秘などに使われます。ハブ茶は爽健美茶に入っているので、割と聞いたことがあるのではないでしょうか?決明子は使い方のイメージがわきにくいですが、お茶として取り入れるのが手軽なようです。

ケツメイシの実

ハブ茶の名前の由来は、毒ヘビのハブ(マムシのこと)。昔はマムシに噛まれた時にこの決明子を下剤に使ったことから、ハブという別名がついたのでは?と薬草植物園で教えていただきました。

桑の実

桑の実といえば小学校の校庭に桑の木があって、もしゃもしゃ勝手に食べていたのですが…みなさんはそんな思い出ないですか!?うちの小学校では蚕を飼う授業があったので、桑の木を植えていたんですね。

そんな桑は、葉も実も立派な生薬。桑の実は体に潤いと血を与えて、めまいや不眠、目のかすみ、耳鳴り、白髪などにおすすめです。

買ってきたのは、乾燥させたもの。生の桑の実とはぜんぜん違った、穀類のような味わいなんです。最後の方にじわじわ酸味が感じられて、なんだか不思議!

このまま食べるのはちょっと辛いということで、同じく、かすみ目や白髪などによいクコの実と合わせて、お酢に漬けてみました。

さっぱりしたものが飲みたい季節だから、酢漬けがちょうどいい♪毎日飲めばエイジングケアもできてしまいます。このほか、乾燥した桑の実はお菓子の材料にしたり、グラノーラに入れて食べたりもよいそうです。

蓮の実

蓮は、花も葉も地下茎(レンコン)もすべて薬膳になる優秀食材。蓮の花が咲いた後にできる実が「蓮子(蓮の実)」です。

日本ではあまりなじみのない蓮の実ですが、東南アジアではポピュラー。かき氷などのスイーツにもよくトッピングされています。ベトナムではおつまみのような蓮の実のお菓子が売られていて、おいしさにびっくりしたことを覚えています。

蓮のお手入れ?ベトナムでのリアルな一枚。

薬膳でハスの実はお腹に優しく、胃腸弱りの下痢を止め、ざわつく心を穏やかにします。

スープに入れたり、ご飯に炊き込むとホクホクでとってもおいしい♪うちの娘ちゃんも大好物です。夏は特に心の働きが活発になるので取り入れるといいですね。

龍眼肉(りゅうがんにく)

龍眼肉とは、ライチに似た南国フルーツ「龍眼」の果実のこと。日本ではあまり龍眼自体になじみがないですが、沖縄のお友達のお庭には龍眼の木があったとか…!あたたかい土地に生える木なんですね〜。

龍眼肉は血を補う働きがある薬膳食材。日本人女性に多い、気血不足からくる不眠、不安、健忘、食欲不振などの症状にぴったりなんです。

殻に入ったままのものが売っていたのですが、「う〜ん、殻付きはちょっと面倒…」。迷っていると、「実だけもあります、声をかけてください」と書いてある札を発見。さっそく店員さんに声をかけてみると「あります」と言って奥の冷蔵庫から龍眼肉だけが詰まったパックを出して来てくれました。


ぎっしり入って1,700円也!知らなければ佃煮のような謎の物体。笑

これでさっそくなつめと龍眼肉の薬膳デザートを作ってみました。参考にしたのは本草薬膳学院のサイトです。

お酒が好きなので、勝手にワインを5倍ぐらい増量。笑(アルコール分はしっかり飛ばしますが) 龍眼肉ってそのまま食べると割とクセがあるのですが、ワインで煮ることで少し酸味が加わって、とってもおいしい♪ちょっとぜいたくで、心と体に優しいデザート。ハマりそうです!

緑豆

最後に緑豆です。緑豆といえば、スーパーで売っていそうで売っていない食材。もやしは売っているのに、緑豆は売っていないんですよね…。ずっとほしかったのですが、やっと買うことができました!

熱や毒を取り除く緑豆は、熱中症対策にぴったり。

「冷蔵庫がなかった昔、夏になると中国のお母さんたちは必ず緑豆のおしるこを作って子どもに食べさせていたんですよ」

という中医師の先生の話を聞いて以来、作りたいな〜と思っていたのです。

さっそく「聘珍楼のいちばんやさしい薬膳」に載っていた緑豆おしるこを少しアレンジして作ってみました。

緑豆おしるこ

  • 材料
  • 細切り昆布…2g
  • 緑豆…50g
  • 水…1.5L
  • 氷砂糖…50g
  • しょうが…少々
  • 作り方
  • ①鍋に水、昆布、緑豆を入れて1時間ほど弱火で煮る。
  • ②氷砂糖を入れて溶かし、味つけする。


「甘いおしるこに昆布!?ええー!?」っとなりそうですが、昆布は余分な水分を排出する手助けになるんです。味もほとんど違和感なし。香港では収穫できないので、輸入してまで使うんだそうですよ。

緑豆は水に戻さずそのまま煮ればいいので楽チン♪圧力鍋も使わずそのままコトコト1時間。豆が爆発してしまいましたが、とってもおいしくできました。夏のデザートにおすすめの一品です。

まとめ

林商店さんで買ってみた薬膳食材、いかがでしたでしょうか?気になる食材があったら、ネット販売もされているのでぜひトライしてみてくださいね。

林商店さんHPはこちら

薬膳鍋セットやドリンクセットなど、一つのパックになっている商品もあるんですよね〜!今度はぜひ購入してみたいです♪

キョウ
まだまだチャレンジしてみたい食材がたくさん!
少しずつ攻略していきたいです♪


薬膳料理ランキング

(Visited 1,871 times, 1 visits today)