春といえばいちご!甘酸っぱさ+キュートな見た目で、特に女性が大好きなフルーツですよね。もちろん、薬膳的にもたくさんの効能効果があります。
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いちごの本当の旬は初夏
冬でも温室栽培されたいちごが食べられますが、露地物のいちごの旬は5〜6月。本来の旬は初夏なんですね。確かにいちごは「体を潤す」「熱を冷ます」という効能があるので、どんどん暑くなる初夏にぴったり。とはいっても春の不調にもよい効果があるので、ぜひ活用しましょう♪
イライラ・ほてりにぴったり
ぽかぽかと陽気であふれる春。体内のエネルギーをめぐらせようと肝が活発に働くので、のぼせ、ほてり、不眠、うつ状態、イライラ、怒りっぽいといったトラブルが起こりやすくなります。いちごは肝の熱をしずめて潤し、こういった不快な症状を落ち着かせる働きがあります。
また、ふだんから暑がりでのぼせやすい、めまいがする、頭痛、目が赤いなどの症状がある人には特に、体を潤すいちごがおすすめです。
食べ過ぎや口内炎予防にも
春は何かとストレスの多い時期。ストレスによってドカ食いすると、胃熱がこもります。胃熱がこもると、さらなるドカ食いや口内炎の原因に。いちごは余分な熱を取り、肝を潤すことでストレスをうまく流してくれます。
肌の乾燥を潤す
薬膳でいちごは、体の潤いを補うフルーツ。特に肺を潤すので、喉の乾燥によいとされます。また中医学で「肺は肌とつながっている」と考えるので、肌が乾燥しているときにも最適。
栄養学的にいうと「いちごはビタミンCが豊富で美肌によい。10粒で1日分のビタミンCが摂れる」といいますよね。薬膳でも栄養学でも、いちごは美肌に効果あり。キレイのタネがぎゅっと詰まったフルーツです。
いちごは熱を冷ます性質
ところでみなさん、いちご狩りは好きですか?我が家ではちょこちょこ行きます。私はいちごを大量に食べた後、急にとても寒くなってトイレに何回も行く…という経験を毎回しています。笑
いちごは薬膳で熱を取る涼性。食べ過ぎると体を冷やすので、寒がりさんは食べ過ぎにご注意を。また、利尿作用もあるとされていますよ〜。はい、これは自分で実証済みです。笑
冷えやすい人の食べ方ポイント
冷蔵庫で冷やさない
ついつい冷蔵庫に入れてしまいますが、冷やさなくても十分おいしい!そのままでどうぞ。
火を入れて食べる
火を入れることで、冷やす作用を緩和します。食べる前に少しオーブントースターで焼くだけでもいいんです。
焼きいちご
焼きいちごの作り方
- アルミホイルの上に、ヘタを取ったいちごをのせて、オーブントースターで3〜4分焼きます。
- 果汁が少しジュワジュワと出てくるぐらいが目安です。あったか&甘酸っぱい果汁が口の中で弾けて、意外なほどおいしい!
- 体が冷えやすい人、下痢しがちな人におすすめです。
いちごのおいしい食べ方
洗った後にヘタを取る
ヘタを取って洗うとビタミンCが流出してしまうので、洗った後にヘタを取りましょう。
甘みが足りない時は?
はちみつとレモン汁をかけ、しばらくおいてなじませると甘さがプラスされます。またレモンの酸味が加わることでキュッと潤いを閉じ込め、逃しません。
いちご×乳製品はベストな組み合わせ
いちごミルクに代表されるように、いちごと乳製品はとても相性がいいですよね。薬膳的に見ても潤いを補う食材同士なので、相性バッチリ!特に暑くなってきて汗をかいたときや、夏バテにもいちごミルクがおすすめ。心の安定にも◎です。
飲むヨーグルト風
いちごを細かく切り、はちみつとレモン汁を加えて、レンジでチン。よく混ぜます。冷めたらグラスに入れ、牛乳を加えて混ぜます。
レモンの酸味の効果で、飲むヨーグルト風の食感に!さっぱり爽やかでおいしいですよ。
子どもと作れる!混ぜるだけスイーツ
チーズといちごを組み合わせたスイーツ。いちご・チーズ・牛乳の組み合わせで体に潤いをプラスします。ブルーベリーは乳製品と合わせるとビタミンEの吸収率がアップします。簡単に作れるので、親子で作っても楽しいですね。
混ぜるだけ!いちごとブルーベリーのレアチーズケーキ
- (材料・パウンドケーキ型1個分)
- クリームチーズ…200g
- 牛乳…1/2カップ
- はちみつ…大さじ3
- いちご…10粒
- ブルーベリー…1パック
- 粉ゼラチン…10g
- 水…大さじ3
- 作り方
- ①いちご6粒は細かく切る。
- ②クリームチーズは室温に戻し、なめらかに混ぜる。
- ③②に牛乳とはちみつを混ぜ、なめらかに混ぜる。
- ④粉ゼラチンを水に混ぜてレンジで溶かし、③に加えてよく混ぜる。
- ⑤切ったいちご、丸ごとのいちご、ブルーベリーを④に加え、型に入れる。
- ⑥冷蔵庫で1時間ほど冷やし、切り分ける。
型に入れず、一人分ずつカップに入れて冷やし固め、そのままいただいても。
いちごは野菜!?サラダにも合う
フルーツとしておなじみのいちご。木に実るのではなく、土の上に実る果実ということから、作物統計上は野菜に分類されています。
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それなら、サラダにも合うんじゃない?と、あえて野菜扱いしてみることに。いちごのほかに、サラダほうれんそう、生ハム(豚肉)、クリームチーズ、アスパラガスの具材をチョイス。薬膳的には、潤いを補って血を作る組み合わせです。
いちごとほうれん草のサラダ
- 材料
- サラダほうれん草…1束
- いちご…10粒
- クリームチーズ…適量
- 生ハム…小5枚
- アスパラガス…3本
- お好みのドレッシング…適量
- 作り方
- アスパラガスはゆでて食べやすく切る。具材をお皿に盛り、ドレッシングをかける。
家族の評価は…「サラダなのにショートケーキの味がする」!
ちょっと意外ですが、実は合うんです♪彩りもキレイで映えるので、おうちパーティなどにもおすすめです。
いちごとクコの実でアイケア
肝の潤いを補ういちごは、目の潤いにも一役買います。そこでさらに、目によいスーパーフード・クコの実と組み合わせて、潤い効果で目をケアするシロップに!
いちごとクコの実のシロップ
- 材料
- いちご…300g
- 砂糖…300g
- クコの実…大さじ5程度
- レモン…1個
- 作り方
- ①いちごは洗ってヘタを取り、水けをふく。
- ②レモンは厚さ2mmの半月切りにする。
- ③消毒したビンに①、②、砂糖、クコの実を入れる。
- ④冷暗所におき、ときどきビンをふってなじませる。
- ⑤10日ほどで飲み頃に。1か月ほど保存できる。
お砂糖ではなくはちみつを使うともっと潤い効果があると思います。割と大量に使うので今回はお砂糖にしました。
出来上がったら、お茶に加えたり、炭酸などで割っていただくとおいしいドリンクに♪パンに塗ってもおいしそうですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
いちごのポイントはこちら。
- 呼吸器や肌を潤して、春のイライラにぴったり
- 体の熱を取る涼性なので、冷え性の人は火を入れて
- 乳製品との相性が抜群
- クコの実と合わせて目の潤いに
まだまだいちごは旬が続きます。心と体の潤いにどうぞ♪
お料理にも取り入れて
薬膳ライフに役立てましょう♪