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ついつい食べ過ぎてしまう「胃熱」とは
「これ以上食べたらダメとわかっているのに、食欲が止まらない」
「胃もたれするのに、ついジャンクなものや甘いものを食べてしまう」
「夜中なのに何か食べたくて仕方ない」
こんなお悩みに思い当たる人はいませんか?
もしかしたら、中医学でいう「胃熱」かもしれません。
- ◻︎食欲が止まらない
- ◻︎食べてもすぐにお腹が空く
- ◻︎胸焼けがある
- ◻︎のどが渇く
- ◻︎冷たいものが好き
- ◻︎油っぽいもの、辛いものが好き
- ◻︎口臭が気になる
- ◻︎便秘気味
- ◻︎舌の全体が赤く、黄色い苔がついている
こういった症状に多く当てはまるなら、胃熱の可能性があります。
胃熱を解消するには「こもった熱を冷ますもの」を
辛いものや脂っこいものの食べ過ぎ、お酒の飲み過ぎ、ストレス過多などの原因によって、胃に熱がこもってしまう状態が「胃熱」です。
食べすぎてしまうのは胃熱の症状のひとつ。胃が興奮状態になって食欲を刺激し、止まらなくなってしまいます。
また、胃熱があると食欲が止まらないだけでなく、歯茎の腫れや出血、口の周りの吹き出物などの症状も起こりやすくなります。これらの症状は気血の通り道である経絡(けいらく)のうち、胃の経絡が口の周りを通っているために起こります。
対処法としては、胃にこもった熱を取ること。日々の飲み物や食べ物の選び方を少し変えて、熱を取る食材を摂るようにしましょう。
薬膳でいう「苦味」「清熱類」のものは体の熱を取るので、胃を冷ますのに適しています。
お茶で胃熱を冷ます
最も簡単に取り入れやすいのが、お茶です。お茶は種類によって体を温める性質・冷ます性質があります。胃熱には、熱を取る性質で胃に作用するものを選びます。
緑茶
緑茶は、体の熱を冷ます性質を持つお茶。コンビニなどでもすぐに手に入るのがうれしい点です。ただし熱を取るためといって冷たい緑茶をガブガブ飲んでしまうと、胃腸の負担になるので気をつけてください。
ハスの葉茶
独特の風味がおいしいハスの葉茶。こちらも熱を取る作用があります。暑い東南アジアでよく飲まれているように、夏の暑さ対策にもぴったりのお茶です。ふつうのスーパーではあまり見かけませんが、ネットなら簡単に見つかります。
どくだみ茶
5-6月に花を咲かせるどくだみも、体の熱を取ります。よく自生しているので、自分で採って乾燥させれば立派なお茶に変身。手間がかかるので面倒…という人は市販のものでも。
食べ物で胃熱を冷ます
手軽に摂れるお茶以外に、日々の食事でも「胃熱対策」をしていきましょう。
お茶と同じように「体の熱を取り、胃に作用する」食材を選びます。
- 野菜
- セロリ、白菜、水菜、ズッキーニ、もやし、ゴーヤ、きゅうり、トマト
- 加工品
- とうふ、こんにゃく
- フルーツ
- すいか、バナナ、りんご、キウイ、マンゴー、メロン
あっさり、さっぱりしたものが多いですよね。中でもおすすめは、トマトです。これらの食材を使って、ゆでる・蒸すなどで調理し(フルーツはそのままでも)、さっぱり薄味を心がけてみてください。こってり料理、味の濃い料理、辛い料理は避けましょう。
また、熱を冷ますからといって冷たいジュースや乳製品、アイスクリームなどを摂ると胃腸の負担になるのでNG。「お茶」「さっぱり料理」「フルーツ」で適度にクールダウンがおすすめです。
食べるもの以外で気をつけたいこと
胃熱はストレスが大きな原因になっていることがあるので、ストレスを和らげる工夫をすることも大切です。ゆったりとリラックスできることを見つけてください。
また、胃熱を持っている人は早食い体質になっていることがあるので、食べるときはゆっくり「一口30回」を目標によく噛みましょう。
よく噛むことで脳が活性化され、満腹感が得られやすくなります。唾液もよく出るので、消化にもよいですよ。
思い当たる人はぜひ一度、お試しください♪
アンチエイジングのためにも
食べ過ぎに
気をつけたいですね