もう冬太りしない!中医学・漢方で健康的にダイエット!

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冬はイベントが盛りだくさん!おいしいものを食べる機会が増えますね。今年は家で過ごす機会が増え、運動不足+食べ過ぎで体重が気になる人も多いのではないでしょうか。そこで今日はダイエットと中医学というテーマで書いてみたいと思います。

冬は無理せず「休む季節」

中医学で、冬は「閉蔵へいぞう」の季節。読んで字のごとく「閉じ込めて、蔵に入れる」、つまり、たくわえてムリせず休むことが大切だといわれています。

ただし、現代はあたたかい部屋でたっぷりおいしいものが食べられます。冬眠するわけでもなく、運動するわけでもなく、おいしいものをたくさん食べれば当然太ってしまいます。

本当にやせる必要がある?

ダイエットの本来の意味は「健康的な日々の食事習慣」。実は減量だけでなく、やせすぎの人が体重を増やすこともダイエットに含まれます。適正体重であれば、やせる必要はありません。

体格指数BMI(kg/㎡)判定
18.5以下低体重
18.5以上25.0未満ふつう
25.5以上肥満

※標準BMIは男女とも22.0

年齢目標BMI(kg/㎡)
18~49歳18.5~24.9
50~69歳20.0~24.9
70歳以上21.5~24.9

厚生労働省の調査によると、成人女性の5人にひとりが肥満。特に40代からその割合が増えます。逆に20代女性はやせ傾向。BMI値が18以下のやせは、貧血や免疫力低下などの不調を招きます。

先日、中医学の講座で中医師の先生が「元気に過ごすためにはやせすぎないほうがいい」とおっしゃっていました。実際、中医師の先生たち、決してやせすぎていません。ですが肌はつるつる、髪は真っ黒。元気で若々しいのです。太りすぎ・やせすぎ、どちらでもなく、健康的が大切だなあと感じます。

中医学で肥満は五臓と気血水の乱れ

とはいっても冬太りがテーマですので、中医学での「肥満」についてご紹介したいと思います。

肥満でよく食べる人は「胃腸が強い」というイメージはありませんか?実は五臓が元気なのではなく、バランスがくずれ、ちゃんと機能していないから太っていると考えます(ただし、まだ太る力があることから、完全に弱ってはいないとする考え方もあります)。「食べたものをさばく力がないから、余分なものがたまる」ととらえ、体内のバランスをととのえ、めぐりをよくする対策をしていきます。

冬太り対策①自分のタイプを知る

下半身の脂肪が気になる!水太りタイプ

  • 下半身の脂肪・むくみ・痰などが気になる洋ナシ型
  • 暴飲暴食や間食、甘いものや油っぽいものの食べ過ぎなどが原因

体内に「痰湿」と呼ばれる余分な水分や湿気がたまった状態です。胃腸の機能が落ちていることが原因なので、余分な「痰湿」を排出し、全身のめぐりをととのえましょう。
気をつけたいのは、痰湿を長期間ためこんでしまったタイプ。熱がこもって便秘になったり、食欲がとまらなくなったりと、さらに太りやすく・やせにくくなるので早めに解消を。

食養生のポイント
・ハトムギ・大根・かぶ・里芋・たけのこ・豆類・のり・昆布・ウーロン茶・プーアール茶など

めぐりをよくして、余分なものを「出す」食材を積極的に食べるのがポイントです。糖質の多いものは痰湿をためやすいのでなるべく控えて。

おなかまわりの脂肪が気になる!どろどろタイプ

  • おなかまわりに脂肪がつきやすいリンゴ型
  • 暴飲暴食のほか、慢性疾患や加齢、便秘、運動不足などが原因

血行不良により新陳代謝が悪くなり、脂肪がたまった状態。男性に多く見られます。血中コレステロール値が高く内臓脂肪がつき、糖尿病などの生活習慣病を招きやすくなります。冷え性や慢性的な肩こり、関節痛などの症状も。

食養生のポイント
・玉ねぎ・らっきょう・黒きくらげ・なす・酢・ちんげん菜・うこん・れんこんなど

血の流れをよくする食材を取り入れましょう。油物、アルコールを控え、腹八分目を心がけること。適度な運動も大切です。

あまり食べていないのに太る!気不足タイプ

  • エネルギー不足で疲れやすいタイプ
  • 胃腸の弱りや加齢などが原因

もともと疲れやすい人や、加齢で胃腸が弱ると、体を動かす「気(エネルギー)」を生み出せません。基礎代謝が落ちて「脂肪を燃やしにくい体」になっているので、それほど食べていないのに太りやすくなります。太るからと「食べないダイエット」はさらに代謝を悪くするので気をつけて。

食養生のポイント
・米・きのこ・芋類・鶏肉・牛肉・はちみつ・とうもろこし・ハトムギ・あじ・鮭など

胃腸の元気を補うものを食べ、代謝の良い体を目指しましょう。消化の良いもの、良く噛んで食べることも大切です。

やせる漢方薬はない!

最近では防風通聖散などが漢方ダイエットとして人気がありますが、漢方薬はあくまで「体調をととのえる薬」。それを飲めばやせるというわけではありません。正しい食生活+適度な運動のサポートとして使うのがおすすめです。

注意したいのが、選び方です。自分のタイプを間違えた漢方薬を選んでしまうと、効果がない上、副作用が起きる可能性が。信頼できる漢方薬局などに相談してくださいね。

冬太り対策② 暴走する食欲をとめる

ついついお菓子に手が伸びてしまう、おなかが空いてたまらない…もしかしたら、栄養バランスのくずれから食欲が暴走して太りやすくなっているのかもしれません。

欠食・偏食をやめよう

・朝食は食べないor菓子パンだけ・お菓子を食べたいから夕食を減らす・食事はいつも単品…こんな状態なら要注意。しっかり「米・たんぱく質のおかず・野菜のおかず」を意識して摂りましょう。栄養バランスの偏りがなくなれば、代謝に必要な栄養素が十分満たされ、代謝アップが期待できます。

たんぱく質や野菜を食べよう

肉や野菜のおかずをちゃんと食べましょう!良質なたんぱく質や食物繊維をしっかり食べると、食欲が抑えられるとされています。特に朝はたんぱく質を摂取すると、日中から夜にかけての食べ過ぎを防止します。また、朝のたんぱく質+炭水化物は体温をぐっと上げるので、燃焼系の体を目指せます。主食・主菜・副菜をしっかり食べることが食欲のブレーキになるなんてちょっと意外ですね。

お米を中心にしよう

中医学の観点からは、パンよりお米をおすすめします。お米は脾胃に元気を補い、天然の胃腸薬とも言われます。全身の「気」を補って代謝を上げることで、肥満の要因となる「痰湿」を予防します。全身に気血をめぐらせる=代謝アップ=太りにくい体になるのです。糖質が気になる場合は、雑穀などを混ぜてもよいですね。肥甘厚味といわれる脂っこいもの・甘いもの・味の濃いものは「痰湿」がたまりやすいので、なるべく避けましょう。

冬太り対策③ほどよく運動+よく寝る

摂取カロリーより消費カロリーを多くするのがダイエットの基本。食べ過ぎを抑えるのはもちろん、適度に運動しましょう。

中医学で冬は体を休ませる季節なので、汗をかくような激しい運動よりも部屋の中でできるストレッチや筋トレなどがおすすめです。筋肉は熱を生むので、筋トレは冷え性対策にもぴったりです。

また、やせるための簡単な方法が「早く寝ること」。養生のために冬は「早寝・遅起き」がよいとされています。寝ていれば余計な飲食をしなくてすみ、体にもマル。リモートワークで早寝が実践できるうちに、ぜひトライしてみてください。
またストレスが太る原因になっている場合があるので、リラックスできることを見つけてゆったり過ごすのもオススメです。

まとめ

  • 中医学で冬はためこむ季節。冬太りが気になる場合は、無理しない程度にダイエットを。
  • 自分のBMI値を知って、太りすぎ・やせすぎをストップ。
  • 肥満の原因は五臓の弱り。自分のタイプを知って対応を。
  • 飲むだけでやせる漢方薬はない!あくまでダイエットの補助に。
  • 暴走する食欲をとめるなら、まずは3食をきちんと食べること。
  • やせ体質のために、ほどよい運動としっかり睡眠を。
キョウ
ダイエットは結局、生活改善!
長い目で取り組んでいきましょう♪

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