こんにちは!キョウです。
狭い庭で野菜を育てているわが家。ある日、旦那に「何植えたい?」と聞かれました。
そこで私がリクエストしたのが「ビーツ」。今日はビーツについてレポートしたいと思います♪
野菜を植えるのは旦那と息子担当、
私は食べる担当です
Contents
ビーツってどんな植物?
みなさん、ビーツって食べたことありますか?
私は記憶に残っている限り食べたことはなく、ロシア料理のボルシチに入っているというのを知っていたくらい。(小学校の時の給食にはボルシチが出ましたが、トマト味のボルシチ風でした)
が!最近はおしゃれなカフェメニューにビーツが入っているなど、ちまたでも人気のもよう。さらに、薬膳の教科書に「血のめぐりをよくする」と載っているのを読んでから「食べてみたい!」と思うようになったのです。
ビーツは砂糖の原料になる「甜菜(てんさい)」の変種のこと。
甜菜の仲間はとても種類が多く
- 砂糖の原料になる甜菜(シュガービート)
- 野菜として食べるビーツ(テーブルビーツ)
- 家畜の餌になる家畜ビート
- 葉を食べるフダンソウ(うまい菜)
などがあり、これらが甜菜、ビート、ビーツなどといった名で呼ばれているようです。わが家で育てているのは、中が赤いテーブルビーツです。
もともとビーツはアカザ科に分類されていましたが、現在は分類学上、ヒユ科に併合されたそうです。ちなみにほうれん草も同じように元アカザ科、現ヒユ科。そういえばなんとな〜く、ビーツの葉はほうれん草に似ています。
ビーツの薬膳的効能
さて、ビーツの詳細と薬膳的な効能はこちら。
- 別名:甜菜根、火焔菜
- 産地:国内では北海道など。
- 効能:血の流れを促進する。生理痛の症状などに使う。
- 注意:血糖値の高い人は摂りすぎないこと。
血の流れをよくすることを「活血」といい、この作用を持つ食材はビーツの他に酢や青梗菜、くわいのほか、中薬だとターメリックや紅花などがあります。薬膳で活血作用のある食材って意外と少ないので、ぜひビーツを食生活に取り入れたい!と思っていました。
ビーツは女性にぴったり
血のめぐりをよくするということで、クマ、シミ、あざ、肩こり、頭痛、生理痛などが気になる血瘀(けつお)タイプの人におすすめ。中医学では「女性を見れば血瘀を疑え」ともいわれるので、たいがいの女性に合っていそう。赤い見た目で女子力も上がりそうですね!(オレンジ色のビーツやマーブル模様のものもあります)
赤い色素の正体はベタシアニンというポリフェノールの一種です。エイジング効果でも注目されているビーツ。鉄分含有量が多く「食べる血液」とも呼ばれ、美容に敏感な女性に人気があるのもうなずけます。
初収穫と初調理、そして完敗
サラダビーツのタネを入手して植えたのが9月ごろ。10日ほどで芽が出て、すくすく成長。
茎が伸びてきたところ。すでに赤が見えてビーツを感じさせます。
だんだん葉っぱが大きくなってきたので、一本抜いてみることにしました。あれ?丸いかぶのようになるはずが…
丸く、ない。小さい。でもちゃんとビーツになっていたので、ひと安心です。本によると「皮をむいてスライスすれば生でも食べられる」、ネットによると「葉っぱも食べられる」と書いてあります。そこで、まずはサラダを作ってみることにしました。
真っ赤な色素が持ち味だけあって、切っているそばから赤い色があちこちにつきます。白いまな板も真っ赤に!
切っただけのシンプルなサラダを食べてみると…
ん???
かたい!そしてアクがすごい!!!
根っこ部分はスライスすれば甘くておいしいですが、ちょっぴりモサモサしてかたいのです。葉っぱはアクがすごい!「こりゃダメだ」と、一度ゆでてみることにしました。
↑ゆでたものがこちら。根の部分はゆでて食べやすくなったのですが、やっぱり葉っぱのアクは抜けきりません。調べてみると、シュウ酸が多く含まれるとか。無理に食べない方がよさそうです。
「サラダビーツでも火を通した方がよさそう。葉はちょっと食べられない」という感想とともに、初ビーツ料理は完敗。
下ごしらえMemo
- ●生の場合
- 皮をむき、食べやすい大きさに切る。(薄切りがベター)
- ●下ゆでする場合
- 鍋に水とお酢を小さじ1ほど入れ、洗ったビーツを皮つきのまま弱火で30分ほどゆでる。そのまま冷まし、皮をむいて食べやすい大きさに切る。
ビーツをスープにしてみた
そして2度目のビーツチャレンジ。今度は、ポタージュにしてみることにしました。
ニンニクと玉ねぎ、ビーツを炒めて、水を加えて煮込みます。
この時点ですごい色。これをハンドミキサーでつぶしてポタージュ状に。
ここに牛乳を加えて完成!
じゃーん。できました。
どうですか、この色!とにかく、ビーツを切っている時点から、手もまな板も赤く染まるんです。そしてトマトの赤とは違う「パープル系の赤」がインパクト大!
できあがったスープを見て、
家族は「毒が入ってそう…」。
確かに、食卓になじみのない色のせいか、どうみても魔女スープです(笑)。
でも、お味の方は甘くておいしいんです!甜菜の仲間だけあって、砂糖をまったく入れていないのに優しい甘さ。風味にクセがあるのですが、おいしくいただくことができました。2回目のチャレンジは、なかなかの成功となりました。
煮込みに使って安心のおいしさ
さて3度目のチャレンジは、「おかずに使ってみよう」ということで、煮物に挑戦!
いろいろな具材を一緒に煮始めたところ。
今回は、他の食材に対してビーツの割合が少ないので、そこまで赤く染まっていないのがポイント。
よく煮込んでいるうちに、トマト煮込みのような色合いになりました。ビーツもやわらかくなり、甘くて食べやすい!隠し味にお酢を少し入れて、お肉もほろっとやわらかく。
ジャガイモ、にんじん、たまねぎ、お酢を使った「和風鶏ボルシチ?」に。薬膳的にも、気を補って血のめぐりをよくする組み合わせです。ビーツの甘さと風味もあり、食べやすい一品に仕上がりました。
まだまだビーツ初心者。いろいろと研究してみたいと思います!
甜菜糖で養生貯金
ビーツは買える場所が限られていますが、甜菜から作る「甜菜糖(てんさいとう)」なら比較的手に入りやすいと思います。
甜菜糖に使われる甜菜は大根のような見た目ですが、できるお砂糖はほんのり茶色。まろやかな甘さとコクがあり、天然のオリゴ糖やミネラルが含まれています。ふだんのお料理やスイーツ、ドリンクにと幅広く使えます。何気なく使っているお砂糖を甜菜糖に変えて、コツコツ養生貯金なんていかがでしょう?
甜菜糖も使ってみたいと思います!