キンモクセイで作れる!香りを楽しむお茶

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中医薬膳師めざして勉強中のKYOです。
また台風が来ていますね…関西は束の間の晴れ間!

KYO
金木犀の香りがただよってきました

金木犀(キンモクセイ)って食べられるの!?

昨日、一昨日ぐらいから外の空気がキンモクセイの香りに包まれているのに気づきました。今朝は女子高生が「わ〜!いい匂い〜!秋の香りがする〜〜!!」と大さわぎしているのが聞こえて来て「そうだね、秋だね〜」とうれしくなりました。

キンモクセイの花といえば、漢字では金木犀と書きますが、中国では、モクセイ類の花の総称が「桂花」だそう。薬膳でも「桂花」としておなじみです。薬膳の勉強をしていて、ちょうど「桂花」が少し気になっていたところだったのです。

というのも、キンモクセイが漢方薬に使われるいうのも最近になって知ったから。それに薬膳で温性だというのが、とても意外だったからです。

それが昨日までの私。この時点ではまだ「食べられる」とは知らなかった!(苦笑)

今日、ふと「え?そういえばキンモクセイって食べられるの?」と疑問に思い、ネットで調べてみると…キンモクセイのレシピがいっぱい出てきたではありませんか。お茶やお酒に漬けるのはもちろん、シロップ漬けにしたり、ケーキに入れたり…

キンモクセイの花そのものが、食べられるのか〜!

キョウの今日の驚きだったことは言うまでもありません。

酒好きですので、桂花陳酒のことは、もちろん知っていました。よくよく考えてみると、キンモクセイに対しては今まで「庭の木」ぐらいにしか思っていなかった!食べられるイメージが全くなかったんですね〜。

思い立ったら即実行

幸いなことに、庭にキンモクセイの木は、い〜っぱいある!1年に一度のこの時期、精一杯の香りを放って「使ってみたら?」と誘っているような。そこでまずは手軽な「桂花茶(キンモクセイ茶)」を作ってみることにしました。

庭木のキンモクセイの枝を、数本カット。花ぶりがあんまりよくないですが、完全無農薬のキンモクセイです。文句はいえません。教科書には「つぼみの頃にとる方がよい」と書いてあるので、開き具合はちょうどいいかも!

枝から花だけ摘み取り、茎の部分やゴミなどを取り除きます。これがけっこうめんどくさい。地道な単純作業です。

なんとか全部やり終えました!けっこうな量の枝を切ってきたつもりだったのに、花だけを集めてみたら…

「あれ?これだけ?」意外に少なかった…悲

というわけで、枝を追加。

同じように花だけを取って、集めたのがこちら。

これでも少ない気がするけど…花を取る作業が大変なので、今日はこれくらいで。関西人風に言うと「今日はこれくらいで勘弁しといたるわ!」ってヤツです。

この花を、お茶にしていきます。

キンモクセイの生花で即席のお茶

ネットで調べた感じだと、緑茶や紅茶と桂花を混ぜて、1日おいてからお茶にしているもの、ドライ桂花を使用しているレシピが多かったのですが、すぐに飲んでみたかったのと、そのままを楽しみたかったので生でいただくことにしました。
(短時間干した葉も入れてみましたが、私が勝手にやってみただけなので保証はございません!)

こんな感じで、カップにもポットにも桂花を入れて、セット完了!

生花が少ないから、ちゃんとお茶になるかな〜?と不安はありつつも、お茶を入れている最中から、香りがふわ〜っとただよってきて何とも優雅な気分。この香りだけで女子力アップできそうです!

しばらくたってから、カップに注いでみました!

ちょっと花を入れすぎた…かな??笑

初めての桂花は意外な味


写真を撮り終えたところで、さっそく飲んでみることに。

カップに思いっきり桂花を浮かべたので、口の中にドバッと桂花が入ってきます。うわっ!と思いつつも、食べられるから〜♪と思いっきり噛んでみると…

苦〜〜〜〜〜ッ!!!!!

これは…花が苦くてお茶の味がわからん!!!

花を浮かべると見た目と香りはすごくいいのですが、肝心のお茶の味がわからないという事態に。結局、茶こしで漉してこうなりました(笑)

最初からこうしといたらよかったやん。

本日の「やってみた」まとめ

【結論】
花は食べられるけど、そのままだと苦い!

シロップに漬けたりドライにしたものは、きっとおいしいはず…そちらもまたトライしてみたいです。

それと、飲んでいるうちにぽかぽかしてきたのは、桂花の効能!?(個人の感想です)

桂花は寒さが気になる人におすすめ。ただし、熱性体質の人は控えた方がよいそうです。

【家族の反応】

娘(小学5年生)に「キンモクセイの花って食べられるって知ってた!?」と聞いてみると「いや、知らんかったけど。まず食べようと思わへんやん?どんぐりも食べられるけど、食べようと思わへんやん?それと一緒!」と冷静なお答え。家族に私の「とんでも薬膳」が受け入れられるようになるには、ちょっと時間がかかりそうです。

食材メモ

  • 【桂花】
  • 分類 温裏類
  • 五性 温
  • 五味 辛、甘
  • 帰経 心、脾、肝、胃
  • 働き 冷え、ストレス対策、胃腸の調子をととのえる

桂花を試す時はご自身の体質を判断の上、お願いいたします!

KYO
本当は乾燥させたものを
冬に飲むといいみたいだけど
花を集める手間が怖い!!




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