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私の好きなスパイスNo.1クミン
毎日おうちごはんを作っているみなさん、お疲れ様です!
「もう飽きた!疲れた!誰か代わりに作って〜(聞こえてきた心の叫び)!」いやほんと、毎日ごはんを作っていると、自分で作るものにも飽きてしまいますよね。
そんなときに役立つのが「スパイス」。ちょっとスパイスを使うとお料理がとても新鮮になるもの。私のお気に入りナンバーワンスパイスが、今日ご紹介する「クミン」です。
クミンの香りを嗅げば「あ、インドのカレー屋さん」と誰もが思い浮かべるはず。そのイメージ通り、カレーによく使われているスパイスで、日本人にもなじみやすいといわれます。
クミンはどこの国でよく使われる?
クミンはインドのカレーだけでなく、中近東、メキシコなど世界各国で使われています。古くはエジプトのミイラの防腐剤にも使われていたとか!
薬膳では孜然(ズーラン)といい、中国でも西の地方、西安料理によく使われます。牛肉の炒めもの、牛肉の炒めもの、シシカバブなどにも欠かせません。クミンひとつでエスニックな味わいが引き出せるといっても過言ではありません。でもエスニック料理だけではもったいない!もっと普段のごはんに活躍させることができるのです。
パウダーとシードタイプがある
クミンはどこで買えるの?というと、ふつうのスーパーで手に入ります。もしなければ、少し大きいスーパーをのぞいてみてください。
スーパーで売っているクミンには「パウダータイプ」と「シードタイプ」があります。パウダータイプは香りが立ちやすく便利なのですが、私のお気に入りはつぶつぶが残るシード。ちょっとした食感も好きなのです。
知ってた!?最初にオイルで炒めるのがよし
クミンシードをよく使っていたのに、知らなかったことがありました。クミンシードは、使う前に油で炒めるのがベターなんです。その理由は、炒めることで香りが十分に引き出されるから。
インド料理はまず最初にスパイスを炒めることから始まりますが、まさにこの最初に炒めるのがクミン。私は知らずにそのまま料理にふりかけていました!(炒めなくても香りはちゃんとあるのです。)
よりクミンの香りを楽しむなら、油で炒めるひと手間をかけるといいですね。手間が面倒な場合は、香りが立ちやすいクミンパウダーを使ってみてください。
クミンの効能を生かす!薬膳レシピ
薬膳でクミンは●胃腸のはたらきをよくして消化を促進する ●腸内ガスによるお腹のハリなどを解消する、などの効能があるとされます。
クミンに特に合うのは、牛肉や羊肉です。牛肉を食べる際にクミンを合わせると、消化をたすけて牛肉の気を補う効果を高めるので、体力アップに役立ちます。
羊肉は体を温めるお肉の代表格。クミンを合わせれば消化をたすけて、温め力を取り入れやすくなります。
牛肉・羊肉と相性ばっちり
ラムとピーマンのスパイス炒め
エスニック&羊肉好きさんにおすすめ!手軽に作れて体内から温めるレシピです。冷えを改善するピーマンやショウガも加えているので、冷え性の症状がある人、寒さが気になる日、冬などにおすすめです。(暑い日や暑がりさんは控えめにしてくださいね)
- (材料2〜3人分)
- 羊肉…200g
- ピーマン…2個
- タマネギ…1/2個
- ニンジン…1/3本
- ショウガ…2〜3切
- ニンニク…1片
- 油…適量
- 塩…小さじ1
- ①しょうが、にんにくは細かく切っておく。
- ②ピーマン、玉ねぎ、にんじんは細切りにする。
- ③フライパンに油を中火で熱し、①とクミンを炒め、香りが出たらラム肉を炒める。
- ④②も加えて塩で味付けする。
- ⑤器にターメリックライスを盛り、④を添える。
あまりエスニックな料理だと、家族が嫌がりそう…!という人なら、おひとりさまランチの時に作ってみてはいかがでしょう?冷え性の私、こっそり「おひとり羊肉ランチ」で体をあたためています。笑
野菜料理にもぴったり
サクサクッとしたおいしさのインドのサモサを食べたことのある人なら「クミンがじゃがいもと合う」ということをご存知では!?クミンとじゃがいもの組み合わせは、気を補って疲労回復、お腹のハリの解消に役立ちます。クミンはお肉だけでなく、野菜との相性も抜群なんです!
今日もタジンで温キャベツしたんですが、カルダモンのパウダーをかけてみたら「ん?」に。
で、やっぱりクミンに落ち着きました。クミン、薬膳ではズーラン(孜然)と呼ばれるそう。牛肉や羊肉の消化をたすけ、相性がいいとのこと。 pic.twitter.com/B90DoC0XSg— KYO_黒川京子_薬膳ライター (@natugoyomi) March 7, 2020
トマトときゅうりのクミンサラダ
こちらは、体の熱をとり暑い夏にもぴったりの薬膳レシピ。新聞に載っていたレシピを参考にしました。トマト、きゅうり、タマネギを粗みじん切りします。オリーブオイル、レモン汁、塩、クミンを混ぜ、切った野菜を混ぜ合わせて完成!(量はお好みでどうぞ)
お肉は一切入っていませんが、レモンの酸味とクミンの風味が際立って、いつものサラダがワンランク上のおいしさになりますよ。
インド料理屋さんの
味がする〜!
小さい時からインド料理屋に連れて行っていた娘ちゃんは、スパイスが味覚DNAに組み込まれてしまったようです。笑
スパイスは新陳代謝UPに役立つ!
薬膳の味つけのコツに「多酢少塩」「多辣少甘」という考え方があります。塩分はむくみの原因、砂糖の使いすぎは余分な脂肪の原因になります。
塩の代わりに酢を、そして砂糖を控えめにして香辛料や香味野菜でアクセントをつければ、薄味でもおいしくいただけるという意味です。適度にスパイスを使った料理は、新陳代謝を高める効果も期待できます。
使い慣れていない人にとってはちょっとハードルが高い!?と思えるクミンですが、こしょう感覚で使えるので、ふだんの炒めものやサラダにパパッと加えるだけでグッと新鮮になります。ぜひトライしてくださいね!
クミンの薬膳的効能
四気 | 五味 | 帰経 | 効能補足 |
温 | 辛味・苦味 | 肝・腎 | 消化不良、腹痛、下痢 |
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