バタバタしていて、新しいレシピを考える暇がないキョウです。
そんな時こそ、お茶です!お茶も立派に薬膳です。
医食同源が根付いた中国では、お茶で体調管理が当たり前だそう。というわけで、今日はお茶のことをまとめてみたいと思います。
ゆっくりお茶を飲む
余裕くらいはほしい〜!
Contents
お茶の効能 4つのタイプ
ふだん何気なく飲んでいるお茶。茶葉を使ったものから、そうでないものまで、多くの種類があります。さらに、温める性質、冷ます性質など性質もさまざまです。
薬膳では食材もお茶として飲むことが多いですが、今回はスーパーやドラッグストアで手に入るお茶を中心にピックアップ。薬膳的な効能「温める・冷ます・出す・めぐらせる」の4つで分けてみました。
お茶の種類 | |
---|---|
温める |
|
冷ます |
|
出す |
|
めぐらせる |
|
こうやってみると、いろいろありますね〜。
選び方としては、
- 温めるお茶…寒い季節・冷え性の人
- 冷ますお茶…暑い季節・暑がりの人・熱があるとき
- 出すお茶…梅雨の時期・ダイエットやむくみが気になるとき
- めぐらせるお茶…イライラするとき・冷えのぼせがあるとき
と、季節や体調によって使い分けるのがおすすめです。
発酵の違いが「冷やす・温める」の違い
「緑茶、烏龍茶、紅茶、プーアル茶」はみんな同じ茶葉から作られます。発酵の違い、製法の違いで異なるお茶になり、体を温める・冷ますなどの違いが出ます。発酵しているほど、温める力が強いとされています。
不発酵茶
緑茶(煎茶、玉露、ほうじ茶、番茶、抹茶)が代表的で、体の熱を冷ます性質があります。緑茶の中では、ほうじ茶が温める力が強くなり平性に近くなります。
半発酵茶
茶葉を半発酵させた烏龍茶が代表的。さらに烏龍茶の中でも熱を冷ます涼性のものから紅茶に近い温性のものまで幅広くあります。
完全発酵茶
もともとは涼性の茶葉が、発酵によって温性に変化した完全発酵茶。紅茶が代表です。体をあたためるので、寒い季節や冷え性対策にぴったり。
後発酵茶
茶葉に麹菌を加えて後発酵させたプーアル茶などが代表的。体をあたためる温性で、独特な香りと深い味わいが魅力。脂肪分解作用でも注目されます。
1日の中でお茶を飲み分けよう
1日の中で、飲むお茶を変えるのもおすすめ。
- 朝…緑茶、紅茶
- 昼…烏龍茶、プーアル茶、菊花茶
- 夜…玫瑰花茶、陳皮茶、ほうじ茶など
- ●緑茶や紅茶はカフェインが多めなので、朝に飲めば目覚めの頭もスッキリ。
- ●プーアル茶や烏龍茶はランチの消化促進に。目に良い菊花茶はPC作業の合間に。
- ●寝付きの悪い人は、午後からはカフェインを多く含む緑茶や紅茶を控えめに。緑茶の中でもほうじ茶や玄米茶はカフェイン控えめです。
- ●香りでリラックスできるお茶は、夜のホッとひといきタイムに。
気をつけたいこと
体によいお茶でも、飲みすぎや冷たい温度だと胃腸の負担になってしまいます。冷ます効能のお茶もなるべく温めて飲むこと、飲みすぎないことに注意しましょう。
組み合わせてアレンジティを楽しもう
お茶の効能を覚えてきたら、茶葉やスパイスを組み合わせるアレンジティにトライ。私もスパイスを入れたりチャイを作ったりして楽しんでいます。
紅茶+陳皮+カルダモン+豆乳
一番寒い時期の今にはこれ!「温めて湿を取るお茶」。紅茶よりもまろやかで、チャイよりさっぱり。陳皮の香りがたまりません。
玫瑰花+陳皮
野バラの一種、玫瑰花(マイカイカ)。見た目でも癒されるので、リラックスしたいときにおすすめです。
緑茶+レモングラス
緑茶は体の熱を冷ます性質。よく食後に緑茶を飲みますが、食後は「熱が高まっている状態」と考えるのでぴったり。余分な熱を冷ましてお腹のハリをすっきりさせてくれます。
薬膳でコーヒーの働きは?
コーヒーは体を冷やす涼性、体をあたためる温性、どちらだと思いますか?本によっても異なるので、混乱するかもしれませんが、最近では温性という説が強いようです。
また、コーヒーには「昇陽」といい、頭に陽気をもたらす、つまり頭をシャキッとさせる働きがあります。この陽気はおなかの陽気から持って行くので、もともと体の陽気が少ない人だと、頭はシャキッとするけれど体が冷える…ということも。温まると感じる人と冷えると感じる人、それぞれの体質によって異なるようです。
薬膳でココアの働きは?
お茶ではありませんが、ココアのことも。ココアは薬膳で動悸や疲労によいとされ、利尿の作用があるとされます。眠れないときや夕食後に何か甘いものがほしくなったら、適量のミルクココアはいかが?牛乳との相乗効果で、気持ちを落ち着けて心地よい眠りへ誘います。
みんな持ってる!チャトルが気になる
ところで、中医学の授業に行くと、かなりの頻度で見かけるものがあるのです。
それがこちら。茶こし付き携帯タンブラー、チャトルです。
中医学を学ぶみなさん、さすがです。ペットボトルのお茶ではなく、マイボトルに薬膳茶を入れて持ち運びしているんですね〜。見ていると、人によって葉っぱが入っていたり、花が入っていたり。自分のお茶を楽しんでいるもよう。
↑いろんなメーカーのものがあるようです。
私は持ってないのですが、授業でかなり多くの人が持っているのを見かけて「いいなあ〜」といつも見ています。
むかし中国を旅行したときに、現地の人が茶葉を入れたボトルでお茶を持ち歩いているのを見かけたことがあります。お湯がどこでももらえて、なくなるとお湯を継ぎ足して飲むんですね〜。チャトルなどのボトルは、それをグッとおしゃれにしたような。見た目も「おしゃれ〜!」なのがいいですね。
私はあまり出歩かないので今は必要ないのですが、いつか買いたいな〜と思っています。職場や学校で使う人はチェックしてみてはいかがでしょうか?
薬膳の達人気分になれそう♪